第823話 ページ32
「貴方が直接ですか･･･何人連れて行きますか」
『
「2人だけ？」
『公演会場にはそれなりの警備員が常駐しているし、予告状なんて馬鹿げたモノを送ったからには、あの女も警察に通報しているはずだ。今年は100年記念の大事な公演だからな･･･少しの汚点もつけられたくないはず
公演会場には警備員の他に警察や、プロヒーローを呼んでる可能性も視野に入れた方がいい。そうなれば隠密行動だ
だから今回は、会場内の防犯カメラをすり抜けるのに必要なスクイーラーと、いちいち口で指示しなくても 私の心を読んで勝手に行動するお前を連れて行く』
「分かりました
それから･･･貴方が雄英に入学される前に作らせていた物が完成したそうです」
黒川は手招きすると、集団の中から5名の男女が前に出てきた
この者達も境遇はほぼ同じ。水無月が過去に潰した敵組織から拾った人間であり、彼女の指示でサポートアイテムの会社に就職している者達だ
「ご注文通りの武器を作らせて頂きました」
水無月の手に握られたソレは「銀色に光る槍」
この槍は特殊な鉄でできており、まるで氷のように透明なのだ。中には水が仕込まれており、槍を動かすと 中では小さな気泡が揺らいでは消えてを繰り返す
これは水無月が特注で作らせた武器
この槍に仕込まれた水は「水無月A本人の体の水」であり、水を自在に操る水無月であれば槍本体を自在に操って使う事ができる優れ物だ。製作期間は約1年
『ご苦労様』
なんとも美しい槍を手に、水無月は悪女の笑みを浮かべた
「･･･マスティマ様」
まだ歳若い男が恐る恐る発言した
「なぜアヴァリスの企みを阻止しようとなさるのですか･･･？水無月家の100年を記念する新春公演を台無しにする事は、貴方にとっても悪い話ではないはず･･･
───ッ！！」
男は少し目線を上げると、体を硬直させた
水無月の冷たく威圧的な視線が、自身を見下ろしていたからだ
「･･･ヒィッ」
空間を支配した水無月の殺気に、男は腰を抜かした
「主君、そろそろ行かねば間に合いません」
対して黒川は平然としていて、そのままスクイーラーと共に外へと出て行った
『･･･』
腰を抜かした男を見下ろしてから、ニコリと笑う
『お前は私を解ってないね』
そう言うと、踵を返して出口へ向かう
『あの家を潰すのは私だ。横取りするのは許さない』
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結衣(プロフ) - 救いはあるのですよね？？？？ (4月27日 17時) (
レス) @page50 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - 更新ありがとうございますー！もうほんと！面白くて大好きです！これからも応援してま〜す！ (4月26日 19時) (レス) id: 3115c6fd91 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 好きです！！！まじで！！！！この小説が好きすぎて頭から離れません！綾林檎さんのペースで頑張って下さい (4月26日 17時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - めっちゃ面白すぎます！！！更新楽しみにしてます！！！ (4月26日 15時) (レス) id: 8f7b32c140 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - めっちゃ面白いです！展開が最高すぎます！これからのストーリーが楽しみです！ (4月25日 23時) (レス) @page45 id: 875ab28994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2024年2月7日 9時
