第751話「次の桜が散る頃に」 ページ9
活動報告を終え、部屋を出て行く
「ではっ！」
バタン。
閉じ切ってしまう前に、扉の隙間に剛翼を挟み込んだ
(･･･よし、聞こえてるぞ)
どれだけ小さなSOSも取り零さないように鍛えてきた
剛翼は、振動幅から音の種類を割り出す。
[──予定通りでよろしいでしょうかスピナー]
[ああ、戦士達の士気を維持しておけ]
[弔くんが「力」を手に入れたら、いよいよ やっちゃうんですね！]
剛翼から聞こえるトガヒミコは、死柄木の言葉を借りた
[4ヶ月後、全部 壊す]
.
.
連合の一味と思われる人間の中で たった一人、異質な奴がいる
＿＿＿同族潰しのマスティマ。
解放軍だけでなく、敵連合の人間でさえ･･･奴と直接関わりのある人間はいないという。荼毘だけは例外で、最近になりマスティマと連絡を取り合うようになったらしいが、直接会ったのは九州での1回だけだそうだ
先程 活動報告をした幹部の集まりにさえ、マスティマの姿はなく、座る椅子すら用意されていなかった
泥花市での事件が終わり、解放軍 全メンバーを集めた集会の後･･･死柄木は幹部達に言っていた
[よォ死柄木。お前さん、とうとうマスティマをこっちで動かす事に決めたんだって?]
[えぇ〜?また弔くんが勝手に言ってるだけでは?]
[いや、アイツは近いうちに俺のもとへ帰って来る]
先の泥花での戦いで大怪我を負い、傷に苦しむ死柄木だが･･･その声にどこか弾みを感じた
すると、不振そうな声のトガヒミコが言う
[でもあの人って本当に私達の仲間なんですか〜?全然そんな感じしません。荼毘くんは直接会ったことあるんでよね]
[ああ]
[どんな人なんですか?マスティマさんって]
[親近感の湧く奴だったよ。体質とか生き方とか]
[マスティマは味方だ]
死柄木はハッキリ言った。
[俺の･･･な?]
[俺″達″･･･じゃなくか]
[アイツは俺にだけ忠実だからな。まァ俺がいる限り、お前らに危害を加える事もねーだろうから安心しろ]
[それって仲間じゃないですよねー?少なくとも私はそう思えません!今まで私達が苦しい状況にいた時だって、助けてくれた事ありませんしっ]
[･･･そうだな
お前らからすりゃ、仲間であって仲間じゃねえのかもな。まァ、アイツは自分で好きに組織潰して、独自に自分の部隊を作ってる
お前らが気にする必要はねえよ]
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りんご - やばすぎる、、、水無月ちゃんマジでわかんないよぉ！！！ひとつ前の話でめっちゃドキドキしてたのに急に不穏、、。更新待ってます切実に！！！！ (2月3日 16時) (
レス) @page50 id: 74b2d2c40a (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - …………え？ちょ、理解がぁぁぁ！！！追いつかないです…。楽しみすぎて大好きです！ (1月31日 18時) (レス) @page50 id: c175c601fa (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ほんとに激アツ展開すぎて、、おもろすぎる笑笑続きが気になりすぎて毎日このページを開いてます！更新待ってます！ (1月30日 5時) (レス) id: d76e5356db (このIDを非表示/違反報告)
tr. - 驚きすぎて事実を受け止めきれない…読みながらどういうことだよ…！？ってなってしまった、流石に続きが気になりますよこれは…！！ (1月28日 18時) (レス) @page50 id: f75fa0a2e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 一体どういう事なんだ！？！？続きが気になりすぎます､､､！！！ (1月28日 5時) (レス) @page50 id: 3d02d57991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2023年9月9日 0時
