第788話 ページ46
「それが決まったんだとよ！けどアイツ教えてくんねーの」
「ケチくせーよなぁー」
「っるせぇぞアホ面」
ケッ！と悪態をつく爆豪。水無月は興味無さげに箸で白米を掬った
『ほっとけ。どうせまた小学2年生が考えたような物騒な名前だろ』
「マジ ブッ飛ばすぞクソ下水女」
水無月の爆豪のやりとりに周囲は笑った。だが当の水無月本人は、ただ黙々と食事をとっているだけ
その後も、水無月は静かだった。時折 楽しそうに笑い合う皆を見ては、寂しげに微笑んだりするだけ。彼女は皆と同じ輪の中にいるのに、まるで自分一人だけ蚊帳の外にいるみたいだった
哀愁漂う水無月の姿に気付いていたのは、轟だけだった
───
─
「どうした？轟」
峰田は、隣でキョロキョロする轟に声をかけた
「Aがいねえ」
「あー水無月ならさっき外の空気吸うとかって外に･･･──っあ、おい！」
切島の話を聞き終わる前に轟は立ち上がり、玄関の方へ足早に行ってしまった。芦戸は不思議そうな顔で切島に聞く
「轟どしたん？」
「水無月ンとこ行った」
その言葉に、女子一同は頬を赤らめヒソヒソ話しだす
「ねーねー！やっぱあの2人ってさぁ♡」
「Love〜？」
主に芦戸と葉隠が大盛り上がりしていた
「えへぇ〜？でも轟って、そういうの疎そうじゃね？」
上鳴がコップ片手に言った。それに麗日と耳郎も続く
「Aちゃんも男の子にはモテモテやけど、そういう事には興味無さそう(･･･今のとこ)」
「ウチもそう思う。水無月って基本男子に興味ないじゃん？初期づき時代は男を侍らせてた感じあったけど、そん時も男ってゆーより、召使い扱いだったし」
「えぇ〜！でもでもー！そういう話に持って行きたい！！なんでもない話でも、そっち方向に持って行きた〜い！！」
「美男美女〜！！♡」
轟が玄関扉を少し開けると、1月の風が吹き込んできた。中にいるクラスメイト達に冷たい風がいかないよう、素早く外へ出て扉を閉める
水無月は、玄関の階段に座っていた
「A」
背後から声を掛けると、水無月は面倒臭そうに息を吐く
『誰かが来る気配はしてたけど、やっぱりお前か』
「こんな所で何してたんだ？寒ィだろ」
『平気。頭を冷やしたかった』
轟は水無月の左頬に貼られたガーゼを指先でそっと触れる
「何で頭冷やす必要があるんだ？」
『･･･アンタに関係ないでしょ』
そう言って、轟の手を退かした
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りんご - やばすぎる、、、水無月ちゃんマジでわかんないよぉ！！！ひとつ前の話でめっちゃドキドキしてたのに急に不穏、、。更新待ってます切実に！！！！ (2月3日 16時) (
レス) @page50 id: 74b2d2c40a (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - …………え？ちょ、理解がぁぁぁ！！！追いつかないです…。楽しみすぎて大好きです！ (1月31日 18時) (レス) @page50 id: c175c601fa (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ほんとに激アツ展開すぎて、、おもろすぎる笑笑続きが気になりすぎて毎日このページを開いてます！更新待ってます！ (1月30日 5時) (レス) id: d76e5356db (このIDを非表示/違反報告)
tr. - 驚きすぎて事実を受け止めきれない…読みながらどういうことだよ…！？ってなってしまった、流石に続きが気になりますよこれは…！！ (1月28日 18時) (レス) @page50 id: f75fa0a2e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 一体どういう事なんだ！？！？続きが気になりすぎます､､､！！！ (1月28日 5時) (レス) @page50 id: 3d02d57991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2023年9月9日 0時
