第787話「鍋パーティー」 ページ45
『はっ･･･はぁっ』
傍らに置いていた香水を壁に叩きつけた
『･･･』
小瓶は割れ、中の液体は壁を滴り、フローリングにまでドクドクと広がっていく
コンコンッ！
水無月の肩がビクッと跳ねた
「水無月〜？体調どう？」
「皆で鍋パするんだけど、一緒に食べなーい？」
扉の向こうに二人分の気配。芦戸と葉隠のものだった
『･･･』
.
「みんなぁ〜！」
「水無月 連行してきたよ〜！」
『そんな引っ張らなくても･･･』
「おぉ、みなづ･･･ってお前 顔どうした！？」
上鳴は、水無月の頬に貼られた大きなガーゼを指差す
『これはインターンで──』
ガシャンッ！！
「A！？」
轟が並べていた皿を強くテーブルに叩きつけて立ち上がった
「お前、何だその顔」
『･･･インターンでしくった』
轟から視線を逸らしながら言い直す
「っ」
「轟どったの？そんな怖い顔して」
恐る恐る伺う芦戸だが、緑谷と爆豪だけは その理由を分かっていた
「ちょっと来い」
『え･･･ちょ、っと』
轟は水無月の手首を掴み、部屋の隅まで引っ張った。二人は息を潜めて話し合う
『何？』
「何じゃねえ。何だその顔」
『だから、インターンでしくじったの』
「そんな嘘通じると思ってんのか！？俺ン家で晩メシ食った時は、そんな怪我してなかったろ」
あの後、彼女は水無月家に行った
･･･まさか
『轟』
水無月の声が思考を遮る
『皆 楽しんでるのに、水差す気？』
「･･･っ」
轟はクラスメイト達が心配そうな眼差しを自分達に向けているのを感じ、それ以上は何も聞けなくなった
────
─
「では！！「インターン意見交換会」兼「始業一発 気合入魂 鍋パだぜ！！！会」を始めよう！！！」
「「「カンパーイ！！」」」
「くー！寒い日は鍋に限るよなァ〜！！」
「暖かくなったら、もうウチら2年生だね」
「後輩できちゃうねえ」
「有望な奴 来ちゃうなァ！や〜だ〜」
「君たち！期末が控えてる事も忘れずに！」
「やめろ飯田！鍋が不味くなる！」
「味は変わんねェぞ」
「おっ、お前それもう天然とかじゃなくね･･･！？」
皆で笑い合い鍋をつつく中、水無月は一人黙々と食事を進めていた。すると水無月の両側に上鳴と切島がドカッと座る
「なぁ水無月！水無月は知ってっか？爆豪のヒーロー名」
『保留じゃなかったっけ』
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りんご - やばすぎる、、、水無月ちゃんマジでわかんないよぉ！！！ひとつ前の話でめっちゃドキドキしてたのに急に不穏、、。更新待ってます切実に！！！！ (2月3日 16時) (
レス) @page50 id: 74b2d2c40a (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - …………え？ちょ、理解がぁぁぁ！！！追いつかないです…。楽しみすぎて大好きです！ (1月31日 18時) (レス) @page50 id: c175c601fa (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ほんとに激アツ展開すぎて、、おもろすぎる笑笑続きが気になりすぎて毎日このページを開いてます！更新待ってます！ (1月30日 5時) (レス) id: d76e5356db (このIDを非表示/違反報告)
tr. - 驚きすぎて事実を受け止めきれない…読みながらどういうことだよ…！？ってなってしまった、流石に続きが気になりますよこれは…！！ (1月28日 18時) (レス) @page50 id: f75fa0a2e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 一体どういう事なんだ！？！？続きが気になりすぎます､､､！！！ (1月28日 5時) (レス) @page50 id: 3d02d57991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2023年9月9日 0時
