第784話 ページ42
『そうかもしれませんね』
観念したように両手を上げる
「水無月 お前･･･マスティマと思わしき人物に心当たりがあるんじゃないのか」
『･･･』
「ただの勘違いでも構わない。何か知ってる事があるなら･･･『今は』
『･･･何も言う事はありません』
「水無月。分かっていると思うが、これは個人の意思で判断していい事案じゃない
マスティマが、連合の死柄木とも接触していたという話は林間合宿前の緑谷からも証言が出ている。マスティマを知る事は、敵連合の大元を一気に叩くきっかけになり得る」
『･･･』
「奴らを野放しにすれば、民間人にも危害が及ぶかもしれないんだぞ」
『分かってます。でも･･･本当に今話せる事は何も無いんです』
今までにない程 切迫した様子の水無月に、相澤は驚いた。水無月は年齢の割に達観していて、いつだって大局で物事を見る人間だった。その彼女が、こうも黙秘を貫くとは･･･
「･･･水無月
雄英がオリオンのインターンに行く事を許していたのは、マスティマの動向が不可解で、何を目的としているのかも分からなかったからだ
死柄木と接触していたのも、目撃情報はたったの一度だけで･･･関係性も不透明だった」
マスティマは、死柄木と会っているという目撃情報はあったものの、敵連合が関与していた事件では一度も姿を見せた事がなかった
「これまでは確たる証拠はなかったが、今回 黒霧の証言によってマスティマは連合の一味である確率が非常に高くなった上に、マスティマの狙いが なぜかお前だという疑いもある」
『･･･』
「お前は仮免許を持った 立派なヒーローのヒヨっ子。だがあくまでまだ学生だ。俺は教師として、雄英も学校として、お前を守る責任と義務がある
よって水無月
俺は、お前のインターン中止を命令せざるを得ない」
『･･････オリオンに色々と仕事を任されているんですが、どうしましょう』
「明日のインターンで仕事の引き継ぎを済ませて来い。俺も校長に話を通さないといけないしな」
『わかりました』
「水無月」
『･･･』
「水無月･･･すまない。でも、お前を守る為だ」
『･･･理解してます』
.
───
─
相澤が去った後の自室
『･･･はぁ』
重い溜息をつく水無月は、やる事も無いのか押入れを整理をしていた。まずは文化祭の時に使った着物、髪飾り、傘や扇子といった小道具類だ
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りんご - やばすぎる、、、水無月ちゃんマジでわかんないよぉ！！！ひとつ前の話でめっちゃドキドキしてたのに急に不穏、、。更新待ってます切実に！！！！ (2月3日 16時) (
レス) @page50 id: 74b2d2c40a (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - …………え？ちょ、理解がぁぁぁ！！！追いつかないです…。楽しみすぎて大好きです！ (1月31日 18時) (レス) @page50 id: c175c601fa (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ほんとに激アツ展開すぎて、、おもろすぎる笑笑続きが気になりすぎて毎日このページを開いてます！更新待ってます！ (1月30日 5時) (レス) id: d76e5356db (このIDを非表示/違反報告)
tr. - 驚きすぎて事実を受け止めきれない…読みながらどういうことだよ…！？ってなってしまった、流石に続きが気になりますよこれは…！！ (1月28日 18時) (レス) @page50 id: f75fa0a2e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 一体どういう事なんだ！？！？続きが気になりすぎます､､､！！！ (1月28日 5時) (レス) @page50 id: 3d02d57991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2023年9月9日 0時
