第775話 ページ33
その男を初めて認識したのは
雄英高校に入学して2日目の事だった。
「虫唾が走ンだよ。
テメーのその腐った価値観はよ」
突然 喧嘩口調で話し掛けられて、苛立ちも隠さず、振り返った
そして一瞬･･･────時が止まった。
コイツとは初めて会ったはず
なのに不思議だ。理解できない
･･･轟焦凍を初めて目にした その時、私は
その衝動は、断じてポジティブな感情からくるものでは無く･････例えるならば「キミは これから先、永遠にお兄さんとは会えなくなるよ」と言われるような･･･
そう、これは･･･悲しさや悔しさという感情だ。
会った事も無い男に、なぜこうも胸を締め付けられ、苦しめられねばならないのかと、不可解なのもあって余計に腹が立った
当然、第一印象は最悪。
何か知らないけど勝手に熱くなってたし、謎に喧嘩売られたし。中学の時とは違って猫を被るのをやめた私は評判など気にしなくて良くなった為、売られた喧嘩をしっかり買い、雄英に入学して2日目でクラスメイトと喧嘩した
.
＿＿＿その日 私は、生まれて初めて同い年の子に負けた。
戦いの中でも言葉を交わし、拳を交え、私は直に感じた。この男とは、何もかもが合わない。考え方も、価値観も、性格も、とにかく根本が合わないのだと
そこに生まれて初めての敗北が加わって
この男に対する嫌悪感は更に強くなるばかりだった
「しょ、しょうがねぇッスよ！！なんせ相手はあの轟焦凍だったんですから」
「そ、そうです！アイツ、推薦入学者なんでしょ？水無月さんも推薦入学者ですけど･･････でも！水無月さんは女子なんですから！」
「それに！水と氷じゃ、分が悪いのは明らかに水無月さ」
───ガァンッ！！
とりあえず、クソの役にも立たない慰めの言葉をかけてくる男達は、傍にあった掃除ロッカーを殴りつけて黙らせた
『(こんな屈辱初めてよッ。この仮は、必ず倍にして返す！)』
この世で一番大嫌いな男。
絶対 絶対許さない。見てなさいよ、グチャグチャに踏み躙ってやるんだから。嫌い、嫌い、大っ嫌い
.
推薦入試の時、夜嵐イナサが気に入らないと騒いでいた男こそ轟焦凍だったと思い出したのは･･･雄英体育祭を終えてから随分経った頃の事だった
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りんご - やばすぎる、、、水無月ちゃんマジでわかんないよぉ！！！ひとつ前の話でめっちゃドキドキしてたのに急に不穏、、。更新待ってます切実に！！！！ (2月3日 16時) (
レス) @page50 id: 74b2d2c40a (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - …………え？ちょ、理解がぁぁぁ！！！追いつかないです…。楽しみすぎて大好きです！ (1月31日 18時) (レス) @page50 id: c175c601fa (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ほんとに激アツ展開すぎて、、おもろすぎる笑笑続きが気になりすぎて毎日このページを開いてます！更新待ってます！ (1月30日 5時) (レス) id: d76e5356db (このIDを非表示/違反報告)
tr. - 驚きすぎて事実を受け止めきれない…読みながらどういうことだよ…！？ってなってしまった、流石に続きが気になりますよこれは…！！ (1月28日 18時) (レス) @page50 id: f75fa0a2e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 一体どういう事なんだ！？！？続きが気になりすぎます､､､！！！ (1月28日 5時) (レス) @page50 id: 3d02d57991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2023年9月9日 0時
