第774話 ページ32
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「あっはは！そんな事言われたのかよ！ソイツ鋭いじゃん」
『･･･』
時流和時はそれまで読んでいた漫画雑誌を床に放り投げ、水無月の話に膝を叩いて笑った。笑われた水無月は、更に機嫌を悪くしたのか眉間のシワを濃くする。
『うるさい』
窓手摺に座っていた水無月は咥えていた煙草を口から離し、煙などが部屋に入らないよう配慮しつつ、副流煙を窓の外へ向けて吐いた
「ぶっふふ･･･拗ねてる拗ねてる、かっわいいー」
時流が水無月の頬を指で突き、茶化す。
「つーか、人の部屋で煙草吸うってどうなの？」
『アンタが良いよって言ったんじゃない』
「でも俺、煙草キライ」
水無月は光の速さで、吸っていた煙草を携帯灰皿に押し込んだ
「ジョーダンだけど♡」
『ほんっとアンタ嫌い。超うざい』
「またまたそんな事 言って〜、何かあると俺ン家 来る癖にぃ」
『たっま────にな』
水無月は窓手摺に腕を置き、その上に顎を乗せた。拗ねた様子で外を見る水無月に、時流はクスクス笑う
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「Aはさ、何でそんなに他人を拒絶するんだ？」
笑う事をやめた時流が、真剣な声でそう聞いた。
「お前は凄いよ。その瞬間瞬間で相手が望んでいる言葉や行動を的確に見抜いて、皆が理想とする優等生演じて、学校一の人気者になって、来年には生徒会長だ
でも今日 告白してきた野郎の言う通り、Aは他人に興味が無いどころか、拒絶すらしてる。
そんだけ人を魅了する力を持ってる癖に、何でそんな他人を拒絶するんだ？」
『どうでもいい』
淡々と吐いた水無月の声は、酷く冷たかった
『目的達成に有用な人間であるなら 友好関係は築くけど･･･それでも、他人なんか心底どうでもいい。
私の邪魔さえしないなら、別にどう思われても構わない。好かれようが、嫌われようが、憎まれようが興味はない』
時流は苦笑いを零す
「･･･Aちゃんさぁ、一応ヒーロー志望じゃなかった？」
水無月はライターを取り出し、煙草に火をつける
『目的はあくまで「NO.1 ヒーロー」。名誉と名声さえ貰えれば、誰がどこで野垂れ死にしようとどうでもいいわ』
「ワーオ」
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【同じヒーロー志望として虫唾が走ンだよ テメーのその腐った価値観はよ】
そんなふうに真っ向から否定されたのは、生まれて初めてだった
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りんご - やばすぎる、、、水無月ちゃんマジでわかんないよぉ！！！ひとつ前の話でめっちゃドキドキしてたのに急に不穏、、。更新待ってます切実に！！！！ (2月3日 16時) (
レス) @page50 id: 74b2d2c40a (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - …………え？ちょ、理解がぁぁぁ！！！追いつかないです…。楽しみすぎて大好きです！ (1月31日 18時) (レス) @page50 id: c175c601fa (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ほんとに激アツ展開すぎて、、おもろすぎる笑笑続きが気になりすぎて毎日このページを開いてます！更新待ってます！ (1月30日 5時) (レス) id: d76e5356db (このIDを非表示/違反報告)
tr. - 驚きすぎて事実を受け止めきれない…読みながらどういうことだよ…！？ってなってしまった、流石に続きが気になりますよこれは…！！ (1月28日 18時) (レス) @page50 id: f75fa0a2e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 一体どういう事なんだ！？！？続きが気になりすぎます､､､！！！ (1月28日 5時) (レス) @page50 id: 3d02d57991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2023年9月9日 0時
