第766話 ページ24
夏だけが、振り上げた拳を下ろせないでいる
「お父さんが殺したって、思ってる」
冬美が、家族の事情･轟燈矢について一通り話し終えた頃
エンデヴァーが部屋に入ってきた。
「そろそろ学校に送る時間だ、行くぞ
･････アクエリアスはどうした？」
「Aはそっちを手伝ってただろ？」
『私はここです』
パタパタと駆け足で、水無月が戻って来た
「アクエリアス、どこにいたんだ？」
『すみません。急に本家から電話がかかってきまして』
「そうか。キミも帰る支度を」
.
「A」
立ち上がった轟が水無月に駆け寄り、彼女の左手を 自身の左手で包み込んだ
「どこにいたんだ･･･？指先が氷みてえになってる」
「「･･･」」
ナチュラルに手を握りに行った轟に、その場にいた人達はキョトンとした。当然、握られた水無月も不可解な表情で首を傾げる
『･･･外』
水無月はスルッと、とてもナチュラルに手を抜いた
「なんでわざわざ･･･また風邪引いて倒れたらどうすんだ」
すると、今度は温まっている右手の甲を 水無月の右頬に当てた
「Aも帰ろう。親父の車で送ってくれるみてえだから」
『私はいい』
「え」
轟の誘いをバッサリ断った水無月。
『今、本家から呼ばれた。“新学期が始まる前に一度来い“ってさ』
「何で急に？」
『･･･まぁここ3.4年、年末年始の集まりサボってるから。その事でしょ』
「今から行くのか？」
『これ以上 無視すると、学校に乗り込んで来そうな勢いだったからな。顔だけ出してくる』
「一人で大丈夫か？せめて水無月家まで送る」
『大丈夫だって。電車で行く』
「こんな夜遅くに出歩いたら、危ねえだろ」
『･･････はぁ？』
真剣な顔でそう言ってきた轟を見て、水無月は呆れる
『あのねぇ！アンタ私を何だと思ってるの？私はヒーロー志望。そこらの女子高生じゃないんだから』
「関係ねえだろ。夜道で何かあったらどうすんだ」
『何かあっても、自分でどうにかできる』
「そんなの分かんねえだろ。せめて俺が家まで送って･･･」
『あ"ーもう！何でアンタってそうお節介な･･･』
＿＿＿バンッ！！！
「イッチャついてねーで、さっさとしろや！！」
またもや爆豪勝己が、テーブルを叩いて立ち上がった
「こﾝのド天然&ツンデレコンビが！！！」
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りんご - やばすぎる、、、水無月ちゃんマジでわかんないよぉ！！！ひとつ前の話でめっちゃドキドキしてたのに急に不穏、、。更新待ってます切実に！！！！ (2月3日 16時) (
レス) @page50 id: 74b2d2c40a (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - …………え？ちょ、理解がぁぁぁ！！！追いつかないです…。楽しみすぎて大好きです！ (1月31日 18時) (レス) @page50 id: c175c601fa (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ほんとに激アツ展開すぎて、、おもろすぎる笑笑続きが気になりすぎて毎日このページを開いてます！更新待ってます！ (1月30日 5時) (レス) id: d76e5356db (このIDを非表示/違反報告)
tr. - 驚きすぎて事実を受け止めきれない…読みながらどういうことだよ…！？ってなってしまった、流石に続きが気になりますよこれは…！！ (1月28日 18時) (レス) @page50 id: f75fa0a2e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 一体どういう事なんだ！？！？続きが気になりすぎます､､､！！！ (1月28日 5時) (レス) @page50 id: 3d02d57991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2023年9月9日 0時
