第649話 ページ7
「･･････」
「？」
黙り込んでしまった轟を見て、常闇は首を傾げる
『コラ常闇』
ポコンッと、常闇の頭が小突かれた
(･･･A)
突然現れた水無月に、常闇と轟は目を丸くする
『全く･･･妙な発破は掛けんでいい』
「ム。すまん轟」
「あ･･･いや大丈夫だ」
問題無いとでも言うように手を挙げた轟は、背を向けて歩き出す
『轟』
すると、今度は水無月が呼び止めた
「？」
水無月は僅かに笑い、手を振った
『変に気負わず、頑張って』
「･･･」
轟は目を見開き、暫くしてから一度頷いた
「ああ」
·
·
常闇に声を掛けられてから、轟焦凍の脳裏には過去の記憶がチラついて仕方ない
まだ幼く、体が小さかったあの頃。文字通り、鬼のような顔で仁王立つ父･エンデヴァー。体内にこもった熱、目からはただただ涙が、口からは荒れた息と共に嘔吐と涎が吐き出されていた
·
「轟くん･･････轟くん！？」
「！」
戦闘が行われるステージへ移動する途中で、飯田は轟を気にかかり声を掛けた
「大丈夫かい！？随分と怪訝な顔だが！！」
「そうか？」
「うん！何か悩みでも！？」
「何でもねェ」
「それなら体調が悪いのかい？」
「？･･････何でだ？」
「さっき水無月くん達と話した後、顔が熱っぽく見えたから」
「確かに･･･動悸も速かった。不整脈かもしれねェ」
「それは違うと思うよ」
苦笑いを浮かべる尾白に、轟は首を傾げる
「･･･そうだな、体にも特に異常ねェし･･･。心配させて悪ィな、ありがとう」
「けど轟、表情そんな変わらないから分からなかった。よく分かるなァ飯田」
「委員長たる者、クラスの皆を見て悩む者には手を差し伸べるんだ！」
「いやにハイだな、いつもだが」
「最近 兄さんの経過が良好でね！！」
「おお！良かったね！」
「俺もまた
A組委員長 飯田天哉も、気合十分のようだ。そして、それは
「来いや死ようぜ真っ向勝負！！」
B組も同じだ
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七子(プロフ) - 初コメ失礼します、読み返しするほどこの小説大好きです！コメントのついでなんですが、16へシリーズになっていないのと691話と692話が非公開になっているかもしれません…ご確認お願いします🙇🏻♀️ (6月8日 1時) (
レス) id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 愛さん» 嬉しいコメントをありがとうございます！とても励みになります。これからも、こちらの小説をよろしくお願いします。 (2023年3月25日 2時) (レス) @page48 id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 林檎さんの書く小説はその世界に引き込まれるし、文章の並べ方とかも読みやすくて最高です！これからも頑張ってください‼︎ (2023年3月5日 23時) (レス) id: 1a3d2f7a81 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 猫さん» 待っていて下さり、こちらこそ本当に嬉しいです。これからも不定期更新ですが、よろしくお願い致します。 (2023年3月5日 21時) (レス) @page37 id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 久しぶりの新しい話！！超！！うれしいです。これからも頑張ってください！ (2023年2月15日 17時) (レス) @page28 id: e05d791220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2022年12月6日 18時
