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水無月は大きな溜息をつくと 腕を組み、取り押さえられている爆豪を睨んだ
『今のアンタが、本気の天喰先輩に勝てるわけないでしょ』
「ァ"ア"？！」
『調子乗って、いきがってンじゃねーぞバカが』
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『天喰先輩は、ちょっと小心者で、ビビりで、あがり症で、メンタルがクソ雑魚なだけなんだから！！』
「挫けそうッ！！」
既にボロボロに焼け焦げた天喰に刺さった鋭い棘達
「アレで庇ってるつもりかよ･･･」
「お前がトドメさして どーすんだ」
「もうメチャクチャですわ」
「先輩の事、下の名前で呼んでんだな･･･」
「どこに着眼点置いてんだ轟は」
この光景を、どこかボンヤリとした目で見つめる切島
「･･･」
インターン中。ファットガムの事務所にて、水無月･天喰と行動を共にした彼は 感慨深い気持ちになっていた
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「そうなんスか？」
ファットガムの事務所で昼休憩を取っていた時、聞いた話
「水無月ちゃんのおかげやろーな！」
ファットガムの視線は少し遠くに向けられる。そこには、ヒーローコスチュームの相談をしている水無月と、たまに目は泳いでいるものの 真剣に水無月と話をしている天喰の姿があった
「本人は無意識かもしれんけど、あない目ェだけで人にプレッシャーかけれる人間、よーおらんで。性格もおっかないしな！」
まるで褒めてるかのような声のトーンで話すファット
「環じゃなくてもビビられとるやろ」
「んー･･･確かに。けど、ホントはスッゲー良い奴っスよ！」
「勿論 分かっとる。大体、環もそれを分かっとるから、ワシのとこに水無月ちゃんを連れて来たんやろ」
「環の奴は、今まであーいう おっかないタイプの人間とは関わってこんかったやろうし。ええ刺激もろとるわ」
「そうなんスね」
「水無月ちゃんみたいな子かて、普通に生きてたら環みたいなタイプとは敢えて関わったりせんやろ。けど水無月ちゃんはアイツを尊敬しとる
環の奴も 多少はビビりながらやけど、水無月ちゃんには ちゃあんと自分の意見を言い返しとる！立派な成長や
まーとにかく！あの二人はお互いに良い刺激与え合っとるっちゅうこっちゃ！」
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焼け焦げた天喰を立ち上がらせる水無月を見て、切島は笑った
「確かに、良いコンビだな」
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綾林檎 - つゆりさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも、どうぞよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 瑠璃さん» コメントありがとうございます！良いコンビですよね (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 脳筋(笑)さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
つゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！初期づきちゃんと初期ろきくんのくだり面白かったです！続編でも強くて可愛い水無月ちゃんを応援させていただきます！！！ (2022年12月1日 18時) (レス) @page50 id: 15b7003481 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！水無月ちゃんと天喰先輩の組み合わせ大好きです！！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page39 id: 995eaca907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2022年9月6日 0時
