第629話 ページ23
「「「水無月ィー！！！」」」
「おかえり水無月！」
「大丈夫だった！？」
「怪我してない？」
「お前絶対 加勢してたろ！水鞭映ってたぞ！」
「お前もホント、行く先々で事件に関わるよなぁ！」
「心配なるわ！」
「エンデヴァーも大丈夫なのか！？」
「あの後 どうなった！？」
『･･････』
水無月は途中から聴覚を遮断した。
夜遅くに寮へと帰ってきた水無月は、早々に玄関で質問攻めに合っていた。棒立ち状態の水無月を見て、緑谷と麗日が止めに入る
「ちょっとみんな！心配なのは分かるけど」
「Aちゃんを、そろそろ座らせてあげんと･･･」
「そ、そうだねっ！」
「心が休まるハーブティーをお入れしますわ！」
『(･･･やっと座れた)』
共同スペースのソファに腰を下ろし、重い息を吐く水無月。すると、すぐ後ろから人が近寄ってくる気配を感じた
「A」
『･･･おー』
話しかけてきたのは轟だった
「大丈夫だったか？怪我とかしてねえか」
『特にしてない』
「そうか･･･良かった」
「･･･」
『･･･』
「･･･えっと」
『･･･』
水無月は、轟の心情を察したのか呆れたように笑った
『エンデヴァーも一命を取り留めたって』
「え？」
『帰ってくる途中で奏海から連絡があった。かなり重症で傷痕も残ってしまいそうだけど、なんとか山場は越えたって。二日後には退院するそうよ』
「そうか」
「･･････奏海？」
轟の安堵の混じった声色が、低く変わった。
『うちの親戚だ』
「あぁ･･･親戚」
『九州にある水無月病院の医院長をしてる独身の男だ』
(((独身の情報いる･･･？)))
遠巻きに聞き耳を立てていたクラスメイトの声が揃った
「でも、あの大病院の医院長かぁ」
「どんな人なんだろうね」
「やっぱりさ！水無月家の人って美形揃いじゃん？その人も超イケメンだったりしてっ！」
「すっごい話聞きた〜い！･･････けど」
「あの水無月に そんなん聞いたら･･･あとが怖いしなあ」
「そんな勇者どこにも」
「どんな人なんだ？」
(((勇者トドロキ、キター！！)))
『ああ？』
水無月は やはり少し怪訝な顔をしていたが、想像していたよりもキレてはいない様子
『･･････ま。あの腐った家じゃ珍しい･･･まだマトモな人間なんじゃない？』
そして、何とも珍しい甘口な評価だった
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綾林檎 - つゆりさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも、どうぞよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 瑠璃さん» コメントありがとうございます！良いコンビですよね (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 脳筋(笑)さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
つゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！初期づきちゃんと初期ろきくんのくだり面白かったです！続編でも強くて可愛い水無月ちゃんを応援させていただきます！！！ (2022年12月1日 18時) (レス) @page50 id: 15b7003481 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！水無月ちゃんと天喰先輩の組み合わせ大好きです！！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page39 id: 995eaca907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2022年9月6日 0時
