第627話 ページ21
(マスティマ･･･！)
ホークスは背後から感じる冷たい感覚に、背筋をヒヤリとさせた
(アイツがあの･･･)
NO.2ヒーローである彼は当然。敵連合に関わる人物のデータは一通り頭に入っていた
(敵名「マスティマ」。本名不明。人相は勿論、年齢や性別･･･細かい個人情報は一切不明の敵。通称:同志潰しのマスティマ)
特徴は･･･背中から生えた悪魔のような羽根。黒いマントに、目元まで覆い隠す大きなフード。そして武器である大きな槍
(情報通りのナリだな)
その存在は約3年前から警察にも知れ渡っていた。襲われるのは、ほとんどが敵組織。目的は不明だが･･･つい最近、雄英の子が死柄木と接触した際、連中の仲間らしき行動を取っていた事から警察は、マスティマと死柄木は元から仲間で、奴は死柄木の邪魔になりうる組織を排除していたのではないかと考えている
(約1年前から最近まで、消息不明になっていたらしいが･･･)
＿＿そんな事より。
「っ」
僅かに速まる心音と、背筋をゾワリと走った冷たい感覚。ホークスは自分が動揺している事に気付いた。なぜなら
(アイツ、全く気配がしなかった･･･)
荼毘が奴に声を掛けるまで、ホークスはマスティマの存在すら認識できていなかった。もし奴が敵意を持って近付いてきていたらと思うと、ゾッとする
「･･･」
マスティマは無言のまま、プイッと顔を背けた
「？」
(なんだ？今、少し･･･妙な感じが)
「残念だな。マスティマも、お前の事は信用できねえとよ」
ホークスの思考は、荼毘により遮られた
「･･･俺の行動は、連合の為を思うからこそだよ」
「まァ･･･とりあえずボスにはまだ会わせらんねえな」
荼毘はホークスの横を通り過ぎ、出入口へ向かった
「あぁ、そうそう」
だが何かを思い出したかのような動きで、荼毘は再び立ち止まる
「ボスに会いてえなら･･･マスティマのご機嫌を損ねない事だな。コイツの前でボスに妙な事をしようもんなら、
「へえ。マスティマにとって彼は、よほど大切な存在なんですね」
「そりゃあアイツは、
シュッ！！
大きな槍が、荼毘の足下に突き刺さった
ホークスは再び驚いていた
(マスティマが、死柄木の血縁･･･！？)
これは、今までヒーロー側にはなかった情報だ
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綾林檎 - つゆりさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも、どうぞよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 瑠璃さん» コメントありがとうございます！良いコンビですよね (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 脳筋(笑)さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
つゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！初期づきちゃんと初期ろきくんのくだり面白かったです！続編でも強くて可愛い水無月ちゃんを応援させていただきます！！！ (2022年12月1日 18時) (レス) @page50 id: 15b7003481 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！水無月ちゃんと天喰先輩の組み合わせ大好きです！！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page39 id: 995eaca907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2022年9月6日 0時
