第626話 ページ20
ホークスはキョロキョロと周囲を見回す
「とりあえず危機は去った･･･と考えて良さそうですね」
畳み掛けるように事件は起こったが、ひとまず一件落着。
«荼毘は退き･･･敵は･･･消えました･･･！！私の声は彼らに届いておりません･･･しかし言わせて下さい！！エンデヴァー！！そしてホークス！！守ってくれました！！命を賭して！勝ってくれました！！
新たな頂点がそこに！私は伝えたいよ、あそこにいるヒーローに！！ありがとうと！！»
·
·
·
───
─
「色々 話が違ってた」
「そうだっけ？」
日もすっかり落ちた薄暗い廃工場。
「もっと仲良くできないかな、荼毘」
ホークスは、荼毘の首元に剛翼の刃を突き立てる
「ザコ羽しか残ってなかったんじゃねえのか？」
「嘘つきと丸腰で会うわけにはいかなかったからな」
ホークスは険しい顔で、荼毘を睨んだ
「予定じゃ明日、街中じゃなく海沿いの工場だったはずだ。それに あの脳無、これまでのと明らかに次元が違ってた。そういうのは 予め言っといてほしいな」
「気が変わったんだ。脳無の性能テストって予め言わなかったっけか」
荼毘は平然とした顔で笑っている
「しかし違うというなら、そっちもそっちだぜ？"適当な強い奴"って言ったろ。NO.1じゃテストにならねえ、程度を考えろよ」
「NO.1に大ダメージ、喜ばれると思ったんだけどな。約束は破ってない。反故にしたのは そっちだけだ」
「いきなりNO.2ヒーローを信用しろって方が無茶だぜ。今回はお前の信用テストでもあった」
荼毘は続ける。
「何で今日のアレが死者ゼロで済んでる？俺達に共感して協力願い出た男の行動とは思えねえや」
「こっちも体裁があるんだ。ヒーローとしての信用を失うわけには いかない。信用が高い程、仕入れられる情報の質も上がる。アンタらの利益の為だ、もうちょい長い目で見れんかな
連合の為を思うからこそだよ、荼毘」
「･･････だとよ」
荼毘は軽く鼻で笑って、ホークスの背後に目を向けた
「どう思う？マスティマ」
････？
「！？」
突拍子もなく荼毘の口から出された その名前に、ホークスの思考は一瞬 停止したものの、ハッと後ろを振り返った
すると、そこには＿＿＿
黒いフードを目深に被った何者かが、古びた機械の上で足を組んで座っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2906人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾林檎 - つゆりさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも、どうぞよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 瑠璃さん» コメントありがとうございます！良いコンビですよね (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 脳筋(笑)さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
つゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！初期づきちゃんと初期ろきくんのくだり面白かったです！続編でも強くて可愛い水無月ちゃんを応援させていただきます！！！ (2022年12月1日 18時) (レス) @page50 id: 15b7003481 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！水無月ちゃんと天喰先輩の組み合わせ大好きです！！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page39 id: 995eaca907 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾林檎 | 作成日時：2022年9月6日 0時
