第227話 ページ40
「水無月」
気を取り直した物間は、真剣な面持ちでAに向き合い、手を差し伸べた
「･･････」
『ん？』
「ありがとう」
『･････････は？』
ありがとう･･･？
ありがとう？どうして、ありがとう？
何の ありがとう？
『････････。
(あっ演習試験 合格できたから･･･)』
そう納得したAは、彼の手を握り返す。
『いや、こちらこそ』
(わかってないな)
呆れたように笑うと、腕を組んで彼女を見下ろす
「あと、これだけは言っておいてやる
君は、自分の"個性"は元々 没個性だと言っていたが･･････僕は違うと思う。君には元からちゃんと素質があったんだ」
『お前･･･』
「わかってる」
「･･･僕に必要なのは志だ。僕自身の覚悟だ。君が教えてくれた事は、ちゃんとわかってる
君が、僕なんかじゃ到底想像できないほどの努力を重ねてきたのも、わかってる」
『･･････』
「けどそれでも。さすがに君ほどの力は･･･頑張ったから手に入りましたじゃ説明がつかない
実際に君の"個性"をコピーしてわかったけど、君の"個性"は使い方が難しい。特に水で弓矢だの鞭だの、何かを造形するのは かなり繊細さが問われる。
僕は、手から水を出すので精一杯だった」
腹立たしいことだけど
「無いものはいくら努力しようと、引き出せない。引き出しようがない。君は元々それだけのものを持っていて、今はソレを使いこなせるようになったんだ
幼い頃の君は、ショボイ水しか出ない事を没個性だと勘違いしたんだろ。本当はただ使いこなせてないだけなのに」
『何でアンタにそんな事わか･･･』
「僕だから わかるんだよ」
『･･･』
物間の言葉には説得力があって、Aは何も言えなくなった
「だが言っておくぞ水無月！！」
『！』
物間に詰め寄られ、少したじろぐA
「もう負けないからなッ絶対に！！次戦う時は覚えておく事だね！！次こそは君を倒して、A組にも勝つ！！
水無月！君には僕に働いた無礼に対して、頭を下げて謝ってもらうからねぇ！！覚悟しておくことだ！！ハ─────ッハッハッハァ！！！」
轟(コイツ、情緒不安定だな･･･)
『(まぁ、元に戻ったようで良かった)』
【雄英高校 ヒーロー科1年 期末試験 終了】
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綾林檎 - エルスさん» 光栄過ぎるお言葉、ありがとうございます！！本当に嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 21時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
エルス(プロフ) - 更新きた！ありがとうございます！物間とのペアが最高や！音本さんの個性もすごい！水無月ちゃんが個性のこと話すと悲しくて泣いた！！いつも頑張ったなぁ水無月は。こんな素敵なキャラクターと作品を書いてありがとうございます！待ってます！頑張ってください！！ (2021年7月12日 3時) (レス) id: ac1370201a (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 荊都さん» 水無月ちゃんとの相性に注目です！笑 コメントありがとうございます！！ (2021年7月11日 0時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - エルスさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しい限りです！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - リノさん» 光栄過ぎるお言葉、嬉しいです！頑張りますね、ありがとうございます！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年6月20日 3時
