第219話 ページ32
物間side
どうして僕は、立ち上がれない
どうして僕は、立ち向かえない？
彼女のように･･･戦えないんだ。
(見ている事しか、できないんだよッ)
音本の攻撃は、僕に一切向いてこない。
水無月だ。
水無月が、音本を僕に近寄らせないように、手を出させないように戦ってるんだ。
僕が逃げる隙を･･･作る為に。
「･･････」
なんて、みっともないんだろう
立ち上がれない。戦えない。逃げれもしない。
何をしているんだろう･･･僕は。
"『お前、なんでここにいるワケ?』"
本当だよ
"『そんなんなら辞めれば?雄英』"
何も、言い返せやしない。
水無月は、あんなに血だらけになって、土まみれになって戦っているのに･･････傷一つない、汚れてもいない僕は、なんて みっともないんだろう。
『ウォーターアロー！！』
「威力が･･･増したなッ！！」
(何で僕は、こんなッ･･･)
もう何も見たくなくて、聞きたくなくて
俯いて目を瞑って、耳を塞いだ。
わかんないんだ
どうやったら･･･僕は、君のように
･
･
『物間！！』
「！」
名前を呼ばれて、思わず顔を上げた
するとそこには
音本の刃を水の鞭で受け止める水無月がいた
『何やってんの！？早く脱出ゲートまで走れ！！コイツは私が相手しとくから！』
「っ」
ギリッと歯を食いしばった
「･･････水無月･･･───････ッ教えてくれ」
『は？！なに！？？
(この状況で！！？っ正直、コイツの言葉ちゃんと頭で処理して 受け答えする余裕ないんだけど･･･ッ)』
水無月は、本能と反射で返事をしているようだった
「･･････僕は こんな･････"個性"だけど･･･性格だって･･･こんなだけど。
･･･ッけど･･･それでも･･･！！」
【この状況で何も出来ず
腰を抜かしているだけの小僧にヒーローは務まらない】
(･･･ッ)
【そんな男に、ヒーローになる資格はない】
「･････僕は････ヒーローに なれるのかな･･･」
思い切り、息を吸い込む音が聞こえた
･
･
『なれるに決まってんだろ！！！戦えッ！！！！』
＿＿＿ドクンッ！！！
心臓が、再び動きだした。
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綾林檎 - エルスさん» 光栄過ぎるお言葉、ありがとうございます！！本当に嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 21時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
エルス(プロフ) - 更新きた！ありがとうございます！物間とのペアが最高や！音本さんの個性もすごい！水無月ちゃんが個性のこと話すと悲しくて泣いた！！いつも頑張ったなぁ水無月は。こんな素敵なキャラクターと作品を書いてありがとうございます！待ってます！頑張ってください！！ (2021年7月12日 3時) (レス) id: ac1370201a (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 荊都さん» 水無月ちゃんとの相性に注目です！笑 コメントありがとうございます！！ (2021年7月11日 0時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - エルスさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しい限りです！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - リノさん» 光栄過ぎるお言葉、嬉しいです！頑張りますね、ありがとうございます！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年6月20日 3時
