第213話 ページ26
『･････ッあぁ･･･！
もう･･･私、何でこんな事･･･思い出したくもない事だから･･･誰にも話した事なんてなかったのにっ』
水無月は、グッタリした様子で口元を手で覆う
『(一体どういう事！？本心を強制的に口にさせられた･･･さっきの物間の言動といい
これが あの男の個性？私もかけられていたのか)』
本人すら気付いていない
「さぁ【お前達の全てを見せてみろ】!!!」
アイツは確か、そう言った。
アイツが"全てを見せろ"と【言ったから】･･･私達は自分の心の中まで曝け出してしまったのか？
さっきの頭痛は"個性"を使われた影響だったのか？
『(ッくそ･･･考えがまとまらないな。どうする)』
･
▽物間side
水無月も、かつては自分の個性に劣等感を感じていた
僕と同じように。
水無月も、かつては自分の個性に悩み、苦しんでいた
僕と同じように。
水無月は、だから努力したんだ･･･誰より強くなる為に。トップに･･･辿り着く為に。
(･･････僕とは･･･違うッ)
拳を握りしめた
水無月は まだ恵まれていたんだろ
トップを取りたいという気持ちが強くて、志が高くて、プライドもあって、自分の望みを叶える為に 努力もできて
努力さえすれば、強くさせれる"個性"があった
僕は･･･違う！！
僕の"個性"で、どうしろって言うんだよ
どれだけ"個性"を伸ばしたって、敵と僕とで 1対1の状況になれば･･･僕は無力な無個性ヒーロー。
こんな"個性"で生まれてきてしまった･･･今更
今更、どうしろっていうんだよ。
「見つけたぞ」
『──ちょ、物間ッ！！うしろ！！』
･･･僕にはできない。
「考え事は試験が終わってからの方がいいぞ･･･──まぁ、もう終わるが」
『ウォーターミシル！！！』
僕は･････。
『──･･･おい物間！！』
水無月のようには･･････なれない。
『物間！！！聞こえてないのっ？！』
「･･････ぼ･･･くは──･･･」
『物間ぁ！！』
だって･･･僕はッ…
「･･････ッ僕の･･･個性はっ！！」
頭がガンガンして、耳を塞いで 俯ぐ
"物間くんの個性ってコピーなんだ！"
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綾林檎 - エルスさん» 光栄過ぎるお言葉、ありがとうございます！！本当に嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 21時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
エルス(プロフ) - 更新きた！ありがとうございます！物間とのペアが最高や！音本さんの個性もすごい！水無月ちゃんが個性のこと話すと悲しくて泣いた！！いつも頑張ったなぁ水無月は。こんな素敵なキャラクターと作品を書いてありがとうございます！待ってます！頑張ってください！！ (2021年7月12日 3時) (レス) id: ac1370201a (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 荊都さん» 水無月ちゃんとの相性に注目です！笑 コメントありがとうございます！！ (2021年7月11日 0時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - エルスさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しい限りです！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - リノさん» 光栄過ぎるお言葉、嬉しいです！頑張りますね、ありがとうございます！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年6月20日 3時
