第212話 ページ25
私･･･一体何を口走って･･･？
『私は、自分の体から水を発生させられる
でも[それで何が出来る？水分補給か？]って言われてた････小さい頃は、今みたいな威力もなかったからな
体を 水に変化させる事もできる･･･でも[だから何？]って顔をされてた。オマケに･･･覚えもないトラウマのせいで温度調節はできないしな』
ああ、いやだ。
いやだよ。
『私の水という"個性"は･･･』
言いたくない････こんな、事･･･っ
バレたくない。知られたくない
なのに
『治癒的なものでも無ければ、攻撃的なものでも無い･･･世間で言うところの没個性だった』
なのにどうして･･･ッ！！？
口が･･･──勝手に！！
「･････････え」
物間は、信じられないような顔してた
もう、やめて。
『水無月家は 代々攻撃力のない水個性だった･･･けどまあ芸能一家の人間にとっちゃ天職よね
そして私も･･･水無月家だ。
水を発生させて、体を水に変えれて･･･本当に、ただそれだけの"個性"』
反吐が出そうだ。
『初めて"個性"が発現した時は、芸術家に相応しい個性だの、凄いだの綺麗だのとチヤホヤされた･･･けど
水の"個性"を持っている人は、この世には他にも たくさん存在してて････ある子は治癒や浄化の力があったり、水をあらゆる液体に変化させれる子がいて
どの子も･･･私には特別に思えた』
「･･･！」
物間の顔色が変わった気がする
バクバクッと、私を苦しめる胸を抑えた。
『･･･っだけど、認めたくなかった！！私は誰にも負けたくなかった！誰より強くありたかった！！
一番じゃなきゃ･･･ッ意味がないから！！！』
「･･･一番。」
『そうよ！
常にトップを狙う奴とそうでない奴･･･その僅かな気持ちの差は、絶対に決定的な場で大きな差がつく！』
「ッ！！」
あぁ･･･物間が、嫌な事を思い出したって顔してる
体育祭での爆豪の事、思い出しちゃったのかな。
『だから私は、自分の"個性"を磨き上げた！
水で人が吹っ飛ぶくらいの威力を出せるようにも したし、水を利用した多種多様な技も作り上げたわ！
体を水に変化させる力は、移動に生かした！！
私の"個性"は、最初から派手で強力だったわけじゃない･･･"個性"なんて、使う奴次第なんだよッ！！』
あぁ もう。私は何を口走ってるんだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1313人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾林檎 - エルスさん» 光栄過ぎるお言葉、ありがとうございます！！本当に嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 21時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
エルス(プロフ) - 更新きた！ありがとうございます！物間とのペアが最高や！音本さんの個性もすごい！水無月ちゃんが個性のこと話すと悲しくて泣いた！！いつも頑張ったなぁ水無月は。こんな素敵なキャラクターと作品を書いてありがとうございます！待ってます！頑張ってください！！ (2021年7月12日 3時) (レス) id: ac1370201a (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 荊都さん» 水無月ちゃんとの相性に注目です！笑 コメントありがとうございます！！ (2021年7月11日 0時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - エルスさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しい限りです！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - リノさん» 光栄過ぎるお言葉、嬉しいです！頑張りますね、ありがとうございます！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年6月20日 3時
