第211話 ページ24
クラスも違う。直接関わりを持ったのも 例の昼の一件が初めて。
だから私は、彼の事なんて微塵も知らない。
だから、わからなかった
【 何が彼を、こんなにも苦しめてるのか 】
「君も･･･爆豪も、轟って奴もだ！！お前らみたいな、派手な"個性"の奴に僕の気持ちなんか わかるもんか！！」
『･･････』
──･･･けど。
「"個性"持ちの人間が傍にいないと 何もできないッ！僕みたいな奴の気持ちがさァ！！！」
(･･･あぁ、少しわかった気がする)
そうか。そういう事だったのか
(･･･そういえば
以前 物間をビショ濡れにした時、拳藤が言っていたな)
"久しぶり水無月!"
"ごめんなぁ、コイツ体育祭以降 なんか荒れてて"
『･･････馬鹿なヤツ』
本来なら、自分の"個性"を他人と比べて 卑下するなんて･･･そんな事するような奴じゃないだろうに
体育祭で爆豪に負けた事が、相当
『(まんまと噛ませ犬にさせられて、特筆した結果も残せ無かった事で 自信を失くしたか。
さしずめ 体育祭以降のヒーロー基礎学も、職場体験も･･･体育祭の敗北を引きずって、悪循環から自信喪失に拍車をかけるばかりだったんだろう
最後は B組の演習試験で、自分一人 満足な結果を出せず、トドメをさされたってトコかな)』
今にも、張り裂けて、崩れてしまいそうな物間を見つめる
『･････････ほんと、馬鹿な子』
さて、どうしたもんか。
残り時間も そろそろ まずい。
確実に残り10分は切ってる。
『(テキトーに話流して、物間は引きずってでも脱出ゲートに走るか。ヤバくなったら最終的に、こいつブン投げてゴールさせれば なんとか･･･
とにかく、こんな所でいつまでも立ち往生してるワケにいかない！！失格になっちゃうわ！！)』
私も焦っていた。
残り時間と、この状況と、敵の強さに
『(･･･コイツが何を抱えていようと、私には関係ないわ。カウンセラーでもあるまいし
クラスも違う、赤の他人がどうなろうと知った事じゃない)』
あーもうッ いいかげんにしろ
グズグズ言ってないで、立って走れ
そう言ってやろうと、口を開いた
･
･
『私の水という"個性"は･･･そんな大した"個性"じゃないよ』
･･････あれ？
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綾林檎 - エルスさん» 光栄過ぎるお言葉、ありがとうございます！！本当に嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年7月13日 21時) (
レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
エルス(プロフ) - 更新きた！ありがとうございます！物間とのペアが最高や！音本さんの個性もすごい！水無月ちゃんが個性のこと話すと悲しくて泣いた！！いつも頑張ったなぁ水無月は。こんな素敵なキャラクターと作品を書いてありがとうございます！待ってます！頑張ってください！！ (2021年7月12日 3時) (レス) id: ac1370201a (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 荊都さん» 水無月ちゃんとの相性に注目です！笑 コメントありがとうございます！！ (2021年7月11日 0時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - エルスさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しい限りです！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - リノさん» 光栄過ぎるお言葉、嬉しいです！頑張りますね、ありがとうございます！！ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年6月20日 3時
