「俺たちのヒーローアカデミア」2 (ページ5)

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第50話ページ5

Aはウザったそうに舌打ちをした。

『誰よアイツ』

「心操の奴やべー･･･」

『は？しんそー？』

「っ！！？♡」

ポロリと零した自分の言葉を

たまたま聞いていたAが拾い、自分に目を向けてくれた事に胸を躍らせた。

「えっと、あ、は、はい！俺アイツと同じクラスなんです」

『別にそれは聞いてないけど』

フイッと顔を背け、廊下を歩き出したAに

彼らはついて歩く

「えと、あぁの･･･すみません。

あっそうだ。知ってますか！アイツの"個性"･･･洗脳なんです！」

『････････････洗脳？』

ピタリと歩みが止まり

彼女の目線は再び、普通科の男子生徒に向いた

「は、はい！！なんかアイツの言葉に返事しただけで、洗脳かけれちゃうみたいで･･･！」

『･････へぇー』

Aは未だ教室前に群がる生徒達の方に顔を向ける

『洗脳･･･』

そして、何かを見抜くような鋭い目で「心操」という男をジッと見つめた。

『･･･それは･･････怖いわね･･･』

(((お、思ってなさそう･･･)))

「ヒーロー科編入狙ってるみたいッスけど

なんつーかアイツの"個性"って、どっちかというと敵向きッスよねえ」

『･････』

Aは、横で喋り続ける男に視線を戻した

「水無月さんもそう思うでしょ？」

『･････････さぁ』

ストレートヘアの青髪を靡かせ、歩き出す

『それは使い方次第じゃない？』