「俺たちのヒーローアカデミア」2 (ページ24)

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第69話ページ24

「水無月！他の奴らが群がってきたぜ！」

『任せろ』

1000万Pへ向かう水無月チーム

だが1000万Pに次ぐ高ポイントを所有する水無月チームを狙う騎馬は、この通り数多い

『何があっても走り続けろよ』

ハチマキに手を伸ばしてきた男の手をかわすと同時に、彼女はその男のハチマキを取った

だが一人かわせば、また一人、ハチマキを狙う者が邪魔をする

『･･･』
「ぐぉッ」

鉄哲の頭を掴むと、それを支えにし

『おらッ！！！』

「ぐあ！！」

ハチマキを取ろうと手を伸ばしていた敵に、回し蹴りをかました

[今の動き･･･格闘の心得まであるのか]

[水無月！"個性"を使う事なくハチマキをゲット！

鉄哲もナイスアシストだったぜ！！]

[なんかもめてるけどな]

「お前！俺の扱い全体的に雑いぞ！！」

『何。文句ある？お前私みたいな華奢な女、一人で楽勝なんだろ？』

「まさかお前この策こうじる為に俺を！？」

「オイ！」「お二方！また来ましたよ！」

骨抜と塩崎の言う通り

別チームがAのハチマキを狙い、手を伸ばしていた

「水無月！！」

焦る鉄哲を他所に、Aは伸ばされた手を目の前にして鼻で笑う

「貰っ！───･･･あれっ」

Aのハチマキを狙ったチームは、柔軟に腰を反らせて避けたAに気を取られた

と思えば

「は！ハチマキがぁぁ！！！」

「うわっ！」

「ああ！」「いつの間に！？」

Aを襲撃してきた男のだけでなく

その周りにいた騎馬のハチマキを取っていく

足で。

Aは鉄哲の肩に置いた手だけを支えに

その足の指を器用に、また華麗に使いハチマキを取って走り抜けているのだ

そして足を使いつつも

「うおっ！？」

片方の手を休める言葉は無く、中指と人差し指を器用使い、ハチマキを回収した

ニコリと微笑むA

『こんなこともできると思ったのよ。ガタイが良くて頑丈な矛と盾を兼ね備える鉄哲と組めば』

「おだてて懐柔しようとすんなッ」

『よくわかったな』

「ウソクセーんだよ笑顔が！」

「信頼されてるんですよ」

「これは違うだろ」

塩崎はニッコリ笑ってフォローを入れたが、骨抜にバッサリ切られた

周囲の生徒達は圧倒される

「アイツ･･･なんて身軽な！！」

「"個性"無しでもあの身のこなしかよ！」

「騎馬の後ろの2人走ってるだけだぞ！」

「「「さすが水無月さァん！♡」」」

ファンは歓喜。