「俺たちのヒーローアカデミア」2 (ページ15)

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第60話ページ15

「第二種目は、コレよ！！！」

バ───ン！！

"騎馬戦"

「参加者には2～4人のチームを自由に組んで、騎馬を作ってもらうわ！基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど一つ違うのが･･･

先程の結果にしたがい、各自にP(ポイント)が振り当てられること！

与えられるP(ポイント)は下から「5」ずつ！
42位が5P、41位が10P･･･と言った具合よ。そして･･･───

上に行く者には更なる受難を。雄英に在籍する以上、何度でも聞かされるよ･･･これぞPlus ultra!!(プルスウルトラ)

予選通過1位の緑谷出久くん！与えられる持ちPは1000万！！！」

周囲の視線が一気に集まり

緑谷の心臓がドクンッドクンッと大きく鳴る

(中学生の頃までとは違う、周りの目。ラッキーで立ったような刹那的なトップの座。

それでも･･････──こんなに、重いのか！！！)

『･････････』

Aは、悔しそうに親指の爪を噛みながら緑谷を睨みつけていた。まるで「どう料理してやろうか」と言っているようだった

「制限時間は15分。振り当てられたPの合計が騎馬のPとなり、騎手はそのP数が表示された"ハチマキ"を装着！

終了までにハチマキを奪い合い、保持Pを競うのよ」

「これより15分！チーム決めの交渉タイム、スタートよ！！」

「「「15分！！！？」」」

───
─

砂藤「俺と組め！！」

芦戸「えー爆豪！私と組も！？」

青山「僕でしょ？ねえ！？」

その他にも、瀬呂、障子、葉隠などA組の面々に囲まれる爆豪

「テメェらの"個性"知らねぇ！なんだ！？」

「B組ならまだしも！周り見てねーんだな」

そして、同時刻。

『･･････(私は3位だから200Pか。そばかす癖毛野郎ほどじゃないだろうけど狙われやすいな)』

などと考えていたら、ワッと10人くらいの生徒に囲まれた

「水無月さん！俺と組もうよ！」

「いやいや俺と！」

「抜け駆けすんな！！俺とだ！！」

「お前こそ抜け駆けすんなよ！！」

「水無月さぁーん！」

「僕なら君の役に立てるよ！」

「俺が守るって！！」

「俺の方が役に立つ！！」

『･･････んー。』

品定めするような目で、自分を囲む男子達を見る

『･･･(コイツらの個性なんだろ)』

いつも周りにいる男達なのに、ロクに一人も覚えてないAだった。