私じゃだめ？

大丈夫 ページ13

新と二人でそんな話をしていた

ずっと・・・

新の前では何故か素直になれて

安心した

葵「あれ？あそこに座っているのって･･･七瀬さんと新？」

さくら「！そうみたいだね･･･」

さっき喧嘩みたいなことしちゃったから

顔を合わせずらい

葵「・・・」

新「趣味？俺の趣味は寝ることに決まってるだろ」

七瀬「決まってるって･･･！ふふっ。」

新「寝癖も凄いんだけどな。葵が毎朝治してくれる」

七瀬「お母さんと息子って感じだね」ニコ

新「ていうか、Aって本当に俺達のこと知らないんだな。俺の趣味なんていつもテレビとかネットで公開してるってのに･･･」

新は腕を組む

新「Aの趣味は？」

七瀬「私？うーん･･･。生徒会の仕事？」

新「聞いた俺が悪かった」

七瀬「なんでよ！」

新「つまらない趣味だな･･･。他にないの？」

七瀬「ないよ」

新「･･･行くぞ！」

新はAの手を取る

七瀬「えっ！どこに！？」

新「色々なところだよ！」

七瀬「なんで急に･･･！」

新「決まってるだろ。趣味を探しに行くんだ！」

七瀬「えっっ！」

新「行こうよ。俺と一緒に」ニコ

七瀬「･･･うん！」ニコ

葵「･･･っ。新・・・」

さくら「あの二人、付き合い始めた？」

葵「･･･それはないよ。新は・・・そんなこと・・・」

でも･･･手を繋いでいる

好きになったのかな

葵「･･･」

新「あっ、葵」

七瀬「！」

走り出していた足を止めて

葵とさくらの前に立つ

葵「・・・」

七瀬「！・・・」

Aは目をそらす

新「葵、ちょっと帰り遅くなる」

葵「えっ」

新「Aとデートしてきまーす」

右手をピシッとあげる

葵「デート？」

葵は眉間をひそめる

新「おう。じゃあなー！」

七瀬「わっ！新！ちょ・・・」

新･･･？

いつの間に、名前で呼ぶようになったの？

新も

いつの間に･･･Aって･･･



七瀬さんは、新のことどう思ってるの？

新は、七瀬さんのことどう思って･･･？

俺は･･･七瀬さんが･･････

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