【実況者】作りすぎる隣人【男主】

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「焼きそばがタダで食えると聞いて」

「そうです。どうぞあがってください」


そう言うと、遠慮せずに入る彼。リビングそこです、と教えると、失礼しますと言いながら入ってった。

その後をついて自分もリビングへと入る。


「思ってたより量多いっすね……」

「でもゾムさんとなら食べれるんじゃね？と」

「らっだぁさん僕をなんやと思っとるんすか」


ゾムさんとらっだぁさんが話している。
確かにゾムさんは沢山食べるイメージが強い。さらに食べさせるイメージも。

その数々の逸話は彼の所属ゲーム実況グループ、○○の主役は我々だ！の他のメンバーから聞き飽きるほど耳にする。

クリーパーフードの彼も、青いニット帽の彼も、二人ともサイコパスの異名を持っている。

彼らは既に座って焼きそばを食べ始めている。

完璧に空気となった自分も座り、皿に焼きそばを盛る。

口に入れるとふわっと広がる香ばしい匂いに、しつこすぎず麺と野菜をうまく引き立てているソース。


「え、うま」

「うっま！」

「やっぱ美味いな……」

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