検索窓
今日:12 hit、昨日:63 hit、合計:43,814 hit

9 ページ10

コナンside

「おめーどこ行ってたんだよ」



Aが戻って来るなりオレは口を開く。



『蘭ちゃんと宝石見に行ってたけど…?』


「彼、貴方のことずっと探してたわよ」


「なっ…灰原!余計なこと言うなよ!」


『本当?何か気になることでもあったの?』



ちげーよ…ったく相変わらず鈍いんだよなAは。



「…相変わらずね、貴方の“Aねーちゃん”」



Aが園子の元に行くと、わざとらしく“Aねーちゃん”と言う灰原に苦笑いが溢れる。


ちらりとAをみると顔が暗い。


…何かあったのか?



「お待たせしました。デザートのケーキです。」



ウェイターがオレたちのところにケーキを運ぶ。


その声が聞こえた途端、ハッと顔を上げウェイターを目で追うA。



「Aちゃんー?」



園子が名前を呼ぶと、Aは我に返った。



「あんな子がAちゃんの好みだっけ?」


『べ、別にそんなんじゃないよ…』



ウェイターを見ようとすると、灰原と目が合ってしまう。



「…な、何だよ」


「別に?」



視線を逸らすと後ろから光彦、元太、歩美の声が聞こえて来る。


あいつら…何かするつもりだな?



「「「ごちそうさまー!」」」



と席を立つと足早に出入り口へ向かう3人。



『もういいのー?』



とAが声を掛けると うん!と歩美が返事をする。



「くしゅん!」



先頭を走る元太にコーヒーのお代わりを注いでいたウェイターのくしゃみがかかる。



「ったく。気をつけろよな!くしゃみをするときはこーやって口をふさげって、かあちゃんに言われなかったのかー?」



とウェイターを窘める元太を見てクスっと笑いをこぼすA。



「楽しそうね。A」


「あぁ。そうだな」


Aはさっきの暗い表情を見せることなく、蘭や園子と話しながら楽しんでいる。


そんなAの笑顔に見惚れていると、視線に気づいたのかAが振り向いた。



『コナンくんと哀ちゃんは行かないの?』


「うん!僕たちはまだお腹空いてるから」



と答えるとそっか、と笑顔を溢した。

10→←8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
149人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マシュマロもち。(プロフ) - 藍梨さん» ありがとうございます……!!!気づかなくて申し訳ないです、、、温かいお言葉頂けて本当に嬉しいです…!ぜひ沈黙の15分も見てくださいね♪ (2022年7月9日 16時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました! (2021年8月22日 8時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロもち。(プロフ) - 暖かいコメントありがとうございます…!!!楽しみに待っていてください!更新頑張ります!!! (2021年5月9日 17時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - いったいどうなるの、コナン達や彼女ちゃん達はキッドは犯人は。続きが楽しみです (2021年5月9日 9時) (レス) id: 880104d2f3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:板チョコミント。 | 作成日時:2021年5月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。