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ラウンジから通路に出て、キャビンの方へ移動した私たち。
「こっちにも窓があるぞ!」
元太くんたちがはしゃぎながら展望デッキへ走っていった。
「ほんと楽しそうね、あの子たち。」
「ああ。あんな小さなうちから飛行船に乗れるとは、園子君に感謝せんといかんわい。彼らにとっては、まるで青空に浮かぶ雲に乗っているようなもんじゃからのぉ…」
博士の言葉に新一がフッと笑った。
『ん?どうかした?』
「あ、いや…ちょっとガキの頃のことを思い出してさ。」
『へぇ〜、新一の思い出話聞きたい!』
と言うと、おめーのことだよ。と呆れた顔で言われてしまった。
『…私のこと?
飛行船……あ。』
いつだったか、新一のお母さんから言われたことを思い出す。
“Aちゃん、新ちゃんと遊んだ時にたまたま通りかかった飛行船みてUFOが飛んでる!って言ってたのよ〜もう可愛くて可愛くてね!!!今でも鮮明に覚えてるわよ〜!”
『たしか…飛行船のことUFOって言ってたんだっけ…私』
「あぁ…ガキの頃言ってた。…って、覚えてねぇのかよ」
『覚えて、ない…で、でもほら!ゆきちゃんから聞いたから覚えてる!』
「ゆきちゃん?…ってまさか母さんか?!」
そうだよ?と頷くと、はぁ〜と深いため息を溢す新一。
『まぁ、でも、新一に覚えてもらってて嬉しかったかな…』
「あら、よかったじゃない。メルヘンチックなお姫様?」
『べ、別に…?その前に私はメルヘンチックなお姫様じゃありませんー』
「でも、十分女の子らしさはアピールしてるわよ。私だって、この空飛ぶ魔法の船に乗って、雲の上の夢の国に飛んでいきたいもの…」
『し、志保さん?』
「冗談よ。」
『「だ、だよな…/で、ですよね…」』
志保が考えなさそうな発言に驚いて苦笑していると、蘭ちゃんと園子ちゃんが出入り口から顔を出した。
「みんなー!次郎吉おじ様がスカイデッキに案内してくれるって!」
やった!快斗より先にお宝拝見〜!
「よぉし!お宝が見たいかー?」
「「「おー!!」」」
『かっわいい〜』
「Aちゃん!一緒にスカイデッキ見に行こ!」
『あ、蘭ちゃん!うん!行こ行こ!』
コナン君たちもおいで〜と声をかけ、蘭ちゃんの隣に並んだ。
「まぁ、どっかのピーターパンに横取りされて夢の国へ連れて行かれないように、しっかり手綱握っとくのね」
「…何だそりゃ」
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マシュマロもち。(プロフ) - 藍梨さん» ありがとうございます……!!!気づかなくて申し訳ないです、、、温かいお言葉頂けて本当に嬉しいです…!ぜひ沈黙の15分も見てくださいね♪ (2022年7月9日 16時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました! (2021年8月22日 8時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロもち。(プロフ) - 暖かいコメントありがとうございます…!!!楽しみに待っていてください!更新頑張ります!!! (2021年5月9日 17時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - いったいどうなるの、コナン達や彼女ちゃん達はキッドは犯人は。続きが楽しみです (2021年5月9日 9時) (レス) id: 880104d2f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:板チョコミント。 | 作成日時:2021年5月1日 0時