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『あ……コナンくん。』
すっごい不満そうな顔のコナンくんに愛想笑いを浮かべる。
『あ、あはは…どしたのー?』
後ろから園子ちゃんと蘭ちゃんが歩いてきた。
「キッド様…素敵…!」
うっとりした顔で空を見上げる園子ちゃん。
あなたには京極さんがいるでしょーにっ!
「あんなの見た後に言われてもねぇ…」
(そっか。蘭ちゃんに気づかせるために…だから快斗あんなこと…)
しらけた顔をした蘭ちゃんにそっと近づき、耳打ちをする。
『蘭ちゃん、キッドは…』
「うん、分かってるよ。だって、新一はAちゃんにあんなことしないもの!」
よかった…蘭ちゃんの疑いも晴れたみたい…
「あんなことって?」
『え?えっと…』
なんて言えばいいのか考えていると、薬指が視界に映った。
『あっ、レディー・スカイ!置いていったんだ…』
「ねぇ、A姉ちゃん、キッドに何されたの??」
しつこいなぁ…
『んー、新一がやりそうにないこと?…だよね、蘭ちゃん!』
そう言うと、あはは…と苦笑いをする蘭ちゃんとは裏腹に、はぁ?!とでも言いたげな表情のコナンくん
「え?なんで?ねぇなんで新一兄ちゃんならやらないの?どうしてそう思うの??」
『もう、しつこいなぁ…!!』
顔を近づけると、コナンくんの頬に絆創膏が貼られていることに気がついた。
その絆創膏には、新一♡LOVEと書かれていた。
『っ…///』
「A、姉ちゃん…?」
ブワッと赤くなったであろう私の顔を不思議そうに覗き込んでくるコナンくん
『だ、だからコナンくんは知らなくていいことなの!!!』
「ちょ、ちょっと!A姉ちゃん!!」
私を呼び止めるコナンくんの声を無視して、エレベーターに駆け込んだ。
「えちょっと!!教えなさいよ〜Aちゃぁあん!!」
(おいおい…何なんだよ、あんなことって…!!)
Fin.
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マシュマロもち。(プロフ) - 藍梨さん» ありがとうございます……!!!気づかなくて申し訳ないです、、、温かいお言葉頂けて本当に嬉しいです…!ぜひ沈黙の15分も見てくださいね♪ (2022年7月9日 16時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました! (2021年8月22日 8時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロもち。(プロフ) - 暖かいコメントありがとうございます…!!!楽しみに待っていてください!更新頑張ります!!! (2021年5月9日 17時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - いったいどうなるの、コナン達や彼女ちゃん達はキッドは犯人は。続きが楽しみです (2021年5月9日 9時) (レス) id: 880104d2f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:板チョコミント。 | 作成日時:2021年5月1日 0時