19 ページ20
『なぁに？面白いものって』
私たちがハッチから顔を出すと、大量の白い煙が流れ出ていた。
「何だ…あの煙は！？」
ハンカチで口を押さえながら屋根を歩く新一の後ろをついていっていると、おめーはそこで待ってろ と言い残してスカイデッキの方へ行ってしまった。
私の隣には白いスーツに身を包んだ快斗の姿。
『新一にいったでしょ。藤岡さんに肩触られたこと。』
「さぁ？何のことか分かんねーな。…それよりもオメーいつまでその格好でいんだよ」
うわっ話逸らした！なんなの！！
『分かってますよっ！』
着替え終えると、丁度新一が戻ってきたようで。
「この山を越えれば、奈良だ。飛行船が煙吐いてるんで、奈良の人たちはぶったまげるだろうな」
「たまげるどころかパニックだ！」
「パニック？」
『ネコさんたちがネット上に細菌や爆弾のことを公表したの』
なるほどな〜と相槌を打つ快斗
「まっ、奈良がそうなったとしたら、泥棒にとっちゃ大ラッキーだけどな！」
『私もそう思ってたんだけどさ。人がいなくたって、今はどこでもセキュリティが____』
セキュリティ…？
だとしたら……まさか！
「まさか…だから奈良に！？」
新一の言葉に快斗がフッと微笑んだ。
初めから分かってたのか…こいつ！！
『…でもなんであの人たち、こんなことのために細菌を？』
今は考えても仕方ないと思い直し、私は新一に服部くんに電話をかけるよう促した。
『じゃあ、私はそろそろ戻んないと…みんな私のことどう思ってるか心配で…』
カルーアだったの！？って言われたらカルーアに部屋に閉じ込められてましたって言えばいいかな…
「あ、ああ…そうだな。Aは蘭たちのところに戻ってろ。何かあったら連絡すっから」
『了解っ！二人とも無茶しちゃだめだからね？』
「「わぁーってるよ！」」
やっぱりこの二人仲良しだな…
『ついでにスケボー取ってこようか？使うでしょー？』
そう尋ねると、ニヤッと笑いながら「あぁ頼む！！」という返事が返ってきたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マシュマロもち。(プロフ) - 藍梨さん» ありがとうございます……！！！気づかなくて申し訳ないです、、、温かいお言葉頂けて本当に嬉しいです…！ぜひ沈黙の15分も見てくださいね♪ (2022年7月9日 16時) (
レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです！この作品に引き込まれるように読んでしまいました！ (2021年8月22日 8時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロもち。(プロフ) - 暖かいコメントありがとうございます…！！！楽しみに待っていてください！更新頑張ります！！！ (2021年5月9日 17時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - いったいどうなるの、コナン達や彼女ちゃん達はキッドは犯人は。続きが楽しみです (2021年5月9日 9時) (レス) id: 880104d2f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：板チョコミント。 | 作成日時：2021年5月1日 0時
