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私たちは佐久島に近づくにつれて速度を緩め、砂浜に着陸した。


サンキューと笑う新一にかっこいい…なんて思っていると快斗の声が。



「A〜ヤギいるぞ」


『え!うっそ!かっわいい〜』



((可愛い…?))


わっしゃわっしゃとヤギを撫でると顔を舐められる。



『可愛いなぁおまえ〜』


「可愛いか?ヤギって」


『可愛いでしょ〜!動物は何でも可愛いの!』



今思ったけど、側から見たらキッドとカルーアがヤギと戯れあってるようにしか見えないよね…

と心の中で苦笑していると、電話の内容を聞いていたのか快斗が口を開く。



「三人だ。水川っていうディレクターもここに発疹が出た」



ちらちと新一を見るとスマホを耳に当てている。


相手は服部くんといったところかな。



「おめぇ大丈夫か?」


『へ、なんで…』



まさか見てたの…?



「なんで、って大丈夫かって聞いただけじゃねーか」



そんな目で見んなよ、と呆れた顔でぼやく。


今のところ、大丈夫…



「なんかあったらオレか名探偵に言えよな」


『うん、ありがと』



『(大丈夫…だよね)』


心配を紛らわすように、青く透き通った空を見上げると上空にヘリが飛んでいくのが見えた。



『警察のヘリ…飛行船を追ってるのかな』



新一は、私の声にハッとしてすぐさま服部くんとの通話を切り、変声機を取り出す。


…なるほどね


察した私は新一のスマホに耳をくっつける。



「うわっなんだよ…!」


『うわって何よ!内容聞くぐらい、いいじゃん!』


「ったく…(ちょっとは考えろよ…距離感)」



何回か着信音がなると目暮警部の声がする。



“はい、目暮…”


「目暮警部、工藤です。」


“おぉ!工藤君!”


『目暮警部、ご無沙汰してます!』


“A君もいるのか!”



いやぁ、まぁカルーアなんだけど…


「今、愛知県の佐久島に…」と話を続ける新一の声を聴きながらヤギを見つめる。



「僕たちもそのヘリに乗せてほしいんです。この工藤新一と四宮Aを。」



『え?!』と言いそうになって新一に口を塞がれる。



「おい…どこに工藤新一がいるんだよ。おめぇだろ工藤新一は。」


「だーかーら!オレに化けてくれって言ってんだよ、飛行船に着くまででいいからさ」


「手を貸すのはいいが、オレの仕事の邪魔すんじゃねぇぞ?」



なるべく努力するよ!とニッコリ笑う新一を疑い深そうな目で見る快斗



…なんやかんやいって仲良いんだから

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マシュマロもち。(プロフ) - 藍梨さん» ありがとうございます……!!!気づかなくて申し訳ないです、、、温かいお言葉頂けて本当に嬉しいです…!ぜひ沈黙の15分も見てくださいね♪ (2022年7月9日 16時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました! (2021年8月22日 8時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロもち。(プロフ) - 暖かいコメントありがとうございます…!!!楽しみに待っていてください!更新頑張ります!!! (2021年5月9日 17時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - いったいどうなるの、コナン達や彼女ちゃん達はキッドは犯人は。続きが楽しみです (2021年5月9日 9時) (レス) id: 880104d2f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:板チョコミント。 | 作成日時:2021年5月1日 0時

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