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「元太ーっ!」


先程の3人の会話からしてどこか行く気だと言うことは勘づいていたため、思い当たる節を探すと 立ち入り禁止 と書かれた通路を散策していた。



「あ、えっと、ここが立ち入り禁止だと言うことは…」



「お前、体は大丈夫か?!」と声を荒げる新一を見てみんなの表情が曇る。



『元太くん、体痒かったりしない?』



そう聞くと元太くんは「なんともねぇけど…」と答える。



『…よかった。今のところ発疹は出てないみたいね』


「いや、…まだ潜伏期間なのかもしれない」



心配をかけないように小声で話していると



「コナン?」


「Aお姉さん?」



と子供達が心配の声をあげる。


…とりあえず今は戻るしかなさそうね、と言おうとした時だった。



「隠れろ…!」



新一がしゃがめ、とジェスチャーをする。



『赤いシャムネコ…?』


「ああ。俺もそう睨んでる。」


眼鏡で人影を追う新一を見て私もモノクルを取り出した。


生憎、今はカルーアのモノクルしか持っていない。博士の眼鏡は部屋に置いたままなのだ。



「モノクル?」


『そう、このモノクルにその眼鏡と同じ機能入れてもらったの』



『(まあ、博士には頼めないから、寺井さんに頼んだんだけどね)』


新一の操作する眼鏡を指差しながら言っていると人影を見失ってしまった。



『やばい…見失った』


「大丈夫だ、こっちで追えてる。だが、こっちで何をする気だ…?」



しばらく様子を見ていると、新一が慌てて天井のハッチを見上げた。


すると、上からカチャッと音がしてヘリのローター音が聞こえてきた。


今この状況がかなりまずいことを新一の表情が物語っている。



『みんな、奥に行って!』



続々と降りてくる赤いシャムネコ…



そんな様子を追っていると光彦くんが不安そうに呟く。



「コナンくん、Aさん、どうしましょう…」


『大丈夫…私がいるから。』



この子達を不安にさせたくない…


そう思った時だった。



“全乗務員に告ぐ!大至急ダイビングに集まるように…!”



次郎吉さんの緊迫した声に思わず立ち上がる。



『…新一』



私が口を開くのと同時にコナンくんの探偵バッジが鳴る。



「俺だ」


“____飛行船がハイジャックされたわ”


『彼等の要求は?』


“要求を聞こう。金か?それとも服役中の仲間の釈放か?”


哀ちゃんの探偵バッジから中森警部の声が聞こえてきた。

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マシュマロもち。(プロフ) - 藍梨さん» ありがとうございます……!!!気づかなくて申し訳ないです、、、温かいお言葉頂けて本当に嬉しいです…!ぜひ沈黙の15分も見てくださいね♪ (2022年7月9日 16時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました! (2021年8月22日 8時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロもち。(プロフ) - 暖かいコメントありがとうございます…!!!楽しみに待っていてください!更新頑張ります!!! (2021年5月9日 17時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - いったいどうなるの、コナン達や彼女ちゃん達はキッドは犯人は。続きが楽しみです (2021年5月9日 9時) (レス) id: 880104d2f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:板チョコミント。 | 作成日時:2021年5月1日 0時

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