名探偵の相棒は。【天空の難破船】

1 ページ2

「トロピカルランドだ！」


「お城が小さく見えますね！」


「おもちゃの遊園地みたい！」



と眼下に広がるトロピカルランドを眺めながら声を上げる子供たち。


そう、私たちが今いるのは飛行船！



『にしても今日、本当にいい天気だよね！』



という私にうんっうん！と頷く園子ちゃん



「キッドさんとカルーアさんはいつもこんな景色を見てるのかなぁ」


「羨ましいですねー」



でしょ〜？


たしかに絶景見てるけどこんなにゆっくり眺める暇はないんだよ…



「でもよぉ…本当にキッドとカルーア来んのか？」


「来るわよ。次郎吉おじ様の所に返事が来たんだから！」



ほら！と園子ちゃんが携帯電話を取り出し、予告状を見せる。


どうやら漢字が読めなかったらしくひらがなだけ読んだ元太くん。



「へのご…んでお…けします？」


「あんたねぇ、ひらがなだけ読んでどーすんのよ！」



予告状を全部読み終えると「あ〜、私のこともいただきに来てくれないかしら、キッド様〜！」と画面に何度もキスをする。


そんな様子を見て苦笑いを溢す新一



「前から思ってたけど、彼女、かなりユニークな性格ね」


「…まあな」



ところでA。と話を振られる。



「何で予告状におめぇの名前も入ってんだよ！」



『だって次郎吉さんが、私とキッドに挑戦状出してたんだもん！今回は関わる気ないんだけどね〜ま、一応準備はしてるけど』


と答えると準備してんのかよ！と突っ込まれてしまった。

2→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す