【名探偵コナン】近づこうと思うんだが (ページ4)

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・英語、特にフランス語無理なので日本だけど、フランス語で話してると思ってください。心の目を開いて！

…………

天宮が仕事に戻った後、カフェでコーヒーを頼み、
そして、
普段使っている白のスマホとは違い、青色の専用携帯で、専用番号をかける。この番号はMI6の諜報部、しかもごく一部しか知らない番号だ。

こんな街中だが、佐藤はバレないようにフランス語で話しているので余程のことがあるかぎりは誰も気づけない。なにより、MI6では諜報情報のことをコード付けしているから問題は無い。

『”例の組織の事やねんけど、日本で今大暴れしてる。だけど情報まっさらに消えてるわ。でも安心して？居場所はハッキングして掴んだ。多分偽の場所やけど、念の為に行ってみるわ”……………おん。…えっ、給料出えへんの！！？………”はーいはーい”あんた昔からうっさいなー………ごめんやん。そう怒んなや。”とにかくわかり次第連絡するからさ”』

またなーと言う前に上司の電話は切れた。多分機嫌を少し損ねてしまった。まぁ、問題は無い。
こちらがきちんと情報を渡せば、機嫌も直してくれるだろう。

組織の居場所をノートパソコンに展開すると、赤く点滅する場所が1箇所。場所と言っても車の位置だが。そのナンバーを辿ると、やはりポルシェ356A 。

銀髪ハゲ野郎、もといジンの車。

『ビンゴー』

さらに中枢までシステムを探ると車が移動するのを追跡できた。これを探れば、必ず位置を把握出来る。

さらに前に取り付けた盗聴器に耳も済ますとジンの声と隣にウオッカの声が聞こえてくるはずだった。

しかし、盗聴器の音はかすりもしない。それどころか無音だ。

変やな、盗聴器はちゃんと起動してる。おかしなとこもないはずなのにと思っていた。が、

「よォ、聞こえてるか………？ドブネズミ。いや、ギムレット………」

いやだっさっっ。前から思っててんけどあんたら組織のそのコードネームめっちゃダサいからな？？
だから本名明かしてとっとと捕まれやハゲ。

よお喋る口やな。そのポエムみたいなセリフどうにかならんのかいと直接言ってやりたがったが、黙って耳をすます。

「何のつもりか知らねぇが、今度こそお前を殺す。死に場所は決めておけよ……」

おおきなお世話やボケカス。それはこっちのセリフ。
今度こそ、あんたら組織を潰してやる。