【名探偵コナン】近づこうと思うんだが (ページ3)

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「沖矢さんに告られたん！？」

昼下がりのランチ。今日は天宮のビル内にあるレストランでお食事中。なんとあたしの好きなオムライスが半額で天宮に奢ってもらった。そんな中で昨日あった出来ごとを話していたところだ。

『いや、気になるって言われただけやで。まだ恋愛感情もあるかもわからんよ。寝ぼけとったんとちゃう？それにあの人天宮のこと好きじゃなかった？』

「佐藤は渡さんで、俺がもらう」

『人の話聞いとんか。てかお前既婚者やんか。リア充は引っ込んどれ』

「だまれ小僧。非リアは口を慎め」

こいつもう店に入れんとこか。明日から店の位置めだちゃ複雑にしたろ。天宮出禁。

どっかの映画で聞いたことあるセリフしよった。この女は…………
まぁええわ。前とは見違えるように元気になってよかった。

旦那さんと離婚やー！と騒いでたあの1ヶ月が嘘のようになくなった。
今ではちゃんと帰ってきてるようだしよかった。天宮曰く、国のために働いてる人と教えてくれたことがあったが、多分警察か国家公務員だろう。

にしてもあたしに会う前に元に戻ってよかった。
天宮を泣かせたら絶対許さんとこって思ったのに

『うちの話はええねん、旦那は最近どうなん？』

「えっ、普通やで。普通に帰ってきて飯食って二人で寝て…………ほんま、五体満足で帰ってきてることにいつも感激してるわ」

『こわ、あんたの旦那腕もぎれるような仕事してんの？』

「この前車の中で血吹いて倒れてた。花火みたいやったでー」

こいつの神経たまに疑う。自分の旦那の血を見て
「わぁ、花火だー」とは思わないだろう。多分うちよりいかれてんのちゃう。今度おすすめ精神科進めたろ。

天宮は旦那が五体満足で帰ってくればそれでいいと。万が一死んだとしても、旦那がこの国のために命をかけてくれるなら私はそれを見守るだけと最大の惚気をされた。今飲んでるカフェオレより甘いくらいの

「で、あんたも同じなんやろ？………無茶してへんよな？」

こういう所、弁護士として本当に鋭いと思う。痛いところをつかれる。法の場に立つ時と同じような目であたしを見た。見透かされそうで、いいや既に見透かされているだろう。

あたしが諜報機関で働いていたことも、今も連絡を取り続けていることも。

しかしあたしは悟られないように『うなぎパイ食べよ？』と誤魔化した。

天宮は単純な子なので「食べる！！」とそのままパイを取りに行った。