【名探偵コナン】近づこうと思うんだが (ページ8)

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どうも。赤井はんに働けと言われたので、給料の出ない仕事をやらされている佐藤です。本部も赤井はんも給料ぐらい出せや。退職金は足りたけど、力貸してんねんから金よこせ。

お昼休憩中に、掴んだジンの情報と組織のNOCリストを盗む作戦をハッキングしていた。

ジンの方は外れ。位置は外国だったし、それに発信機も潰されていた。しかし、NOCリストの方は間違いない。

NOCリスト。

世界中の諜報機関の諜報員。つまり、スパイやな。それが誰で、どの諜報機関に所属しているかを記載されているリスト。

超機密情報で、盗まれたりなんかしたら諜報戦争になりかねない。
奴らが日本に来ているということは、NOCリストの眠っている公安警察に必ず来るだろう。

『チッ、あのクソハゲ…………』

ダンっと机に鈍い音が響く。佐藤の力が強すぎてテーブルとともに食器に音が反響した。いかん、いかん。このテーブル高かってんから、壊したらあかん。

とにかく、このデータを赤井はんに送らないと

彼のスマホにデータを送って、それは完了。FBIにもデータを回してくれるだろう。

問題は、決行されるタイミング。おそらく深夜だろう、その時間帯なら警備も手薄。まぁ、日本の警察のセキュリティシステムがどこまで通用するかだか。

ピコンっと通知が入り、赤井からのメールを確認する。了解という文字に可愛いクマのスタンプが遅れたてきた。

なんや、可愛いところあるやん。

クスッと佐藤は笑い、仕事に戻った。そろそろお客さんがくるやろう。

開店の準備をして、OPENの看板を立てる。

少し経つと、カランコローンというベルの音と階段を降りる音が聞こえた。

お客さんは女性2名と子ども1人かな。

昔の癖で、足音だけで性別、人間の数をわかるようになった。一般人にはいらへん能力やけどな。

女性二人は多分学生さんかな。この店の雰囲気に少しだけ押されていた。それはそうだ、この店は夜はバーだから落ち着いた雰囲気をかもしだしている。

普通の人は入って来れへんはずやから、この子達も………若いのに大変やな。

「あれ、天宮先生といた人だー！」

前言撤回。なんや、あん時の坊主かいな。ということは、この二人も毛利探偵の関係者だろう。天宮の知り合いはどうしてこうも事件性の関わってくる人間が多いのだろう。

『えっとー………コナン君やったけ？そちらのおふたりは………』