【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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うち、酒屋”獄門”は一般のお客さんでも入る事が可能………やねんけど、ちょっと特殊で

「死にそうになったやつしか入れない」これが定着してもうて、いつの間にか人を選ぶ酒屋になってしまった。カタギの奴らが全然おらんことでも有名やねんけど、Aも例外ではない。

見るからに普通に生きてそーと思う人多いんとちゃいます？

でも実はあの子、死にそうになったことよーさんあるんよ。

仕事上刺されそうになったり、突き落とされたり、挙句の果てには………





まぁ、全部未遂ですんでよかったけどな。

やけどうちの目が黒いうちは、黄泉には連れていかへんよ。




そのための番犬、そのためにうちがおるんやから。









…




パーティーは苦手というか美味いもん沢山食べれることしか脳内にない。

え、逆にクソつまらん話聞きたいと思う？？
おっさんおばさんのしょーもない世間話やどうでもいい自慢話聞くことに集中していたら私の脳が腐る。

この頭はクライアントと飯と金だけで充分。
最近は余計な輩が頭にこびりついているが。


ふと横で警護をしてくれている毛利探偵を見るとうげっと顔を顰めた。視線の先にはとてつもない美人が





『妃弁護士！お久しぶりです！』





「あら、Aさん！久しぶりね、あら貴方いたのね」




「こっちは仕事だよ…………お前こそなんでここにいんだよ」




「あら、私の職業忘れた？弁護士だから呼ばれたに決まってんでしょ。それよりAさん。貴女大丈夫なの？弁護士会では噂が広まってるわよ」





だろうな。他の弁護士たちも私の事をチラチラと横目で見ている。まぁなんで脅迫状が来てるのに呑気にパーティーなんかしてるのだと思うところもあるだろう。


しかし、ここで天宮の顔をもっと売りつけないといけない。だからこのパーティーは前々から売り込みにと考えていた。


まさか、脅迫状が来るとは思ってなかったけど……







「ねぇ、A先生。もしかしたら犯人、もうこのパーティー会場にいると思うんだけど」





さっきから考え込んでいたコナンが口を開き、もう私の命を狙う人間が紛れ込んでると言った。

あの厳重警戒の中で……？まさか、有り得ない。






「Aさん、立ち話もなんだし飲み物でも取りに行きましょう。ほら、ボディーガード。ちゃんと警護しなさいよ。」





「へーへー………わーってるよ」

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