【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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一日って過ぎるのが早い。今日が来たと思えば、明日がもうここにあって、仕事が早く終われば良いと思っていたら、時刻は既に定時。

時間は無限大じゃないからあっという間に一日は終わる。


パーティーは明日、それまでに出来ることをやろう。
毛利探偵もコナン君もいる、だから大丈夫。


私は生きていれば、それでいいのだから




『毛利探偵、明日はよろしくお願いします。コナン君も、お願いね？』




「任せとけ！！この毛利小五郎様が守ってやるよ」




『心強いです。では、私はここで』





今日はホテル前ではなく、佐藤のお店まで送ってもらった。ここからホテルは近いし、なんなら佐藤の家に泊まればいい。そのためにもお土産は買ってきたし






『佐藤〜？おるかー？』




店内に降りると、どうやら佐藤はいない。それどころか今日は客は入っていなかった。しかし、店はOPENと書いてあったし、休むなら佐藤の事だから連絡するだろう。





『うち無銭飲食するけどええんのー？』





「それは困りますね」





店の奥から優しそうな男の声が聞こえた。男はいつもの格好とは違い、バーテンダーの格好で私の前に現れた。




『沖矢さん？佐藤は………』




「佐藤さんならお店の買い出しに。その間、お客さんが来たら接客してほしいと頼まれたので」




『沖矢さん多分それ、あいつグッズ買い出しに行っただけやと思う…………騙されとるで』




どうせ沖野ヨーコちゃんの新CD買いに行ったんやろう。

今日毛利探偵が携帯で見てるのを拝見したから、多分佐藤は動くだろうと考えていた。




沖矢さんが用意してくれたバーボンを飲み、美味さに震える。やはりこれが好き、一番好き。





「そういえば、Aさんはどうしてバーボンがお好きに？」




『………昔、好きな人がこれが美味しいって教えてくれたから』




降谷さんと、初めて晩酌した日。彼と初めてバーボン飲んだ時クセになりいまでも飲んでいる。

バニラのような甘みの中にピリッとした辛さ、苦味があるのがたまらなく好き。彼も、このバーボンと似たような存在だろうか。






「好きなんですね、その方のこと」





『うん、好きやで。』




どんなに嫌っていようともやっぱり、忘れられない。





「そこに、私の入る隙がないくらいに？」






『………ふふっ、ないな〜〜〜〜〜！沖矢さんもイケメンやけど……私、隠し事する男、苦手やから』

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