【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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パーティーまであと2日。

毛利探偵の護衛とあの坊やのおかげで今のところ彼女に問題はなし。

彼女自身も十分に警戒態勢を敷いている。流石だと言うべきか。


しかし、




「本気？ジン」




「俺が本気じゃなかったことがあったか？……ベルモット」




「待ってよ！そんなことしたら、あの子が組織に噛み付くってわかってるの？」





あの子とは僕にはわからないが、不味いことになった。
Aの優秀すぎる頭と行動力で、組織が潰した会社や、薬の開発機関が不自然な事故を起こしたことに不信を持って調べたせいでジンの目にひっかかった。


元々、誰に似たのか正義感が強い彼女は”あのプログラム”を使って事故の状況から探ったのだろう。



そして組織にたどり着こうとしている。彼女の頭なら、間違いなく嗅ぎつけるだろう。

このままでは消される。跡形もなく







「帰るわよ、バァーボン。時間の無駄だわ。あの方の命令でもないのだから、私たちが関わることはないわ」




「分かりました」







…………2日後には、あの笑顔が吹っ飛ぶ。
ジン自ら手を下すのではなく、パーティーに構成員を紛れ込ませ彼女を………





「っもう！何考えてるのよあの男………！」




ベルモットが住んでいる(仮住まい)ホテルに着いた後、珍しくベルは荒れていた。お気に入りの枕を叩くぐらい。彼女の様子は焦ってるようにも見える。


ベルが言うあの子の事でか？








「ベル。貴女が言っていた”あの子”とは？」





「………………内緒、でも一つだけ教えてあげる。」







ベルが言うあの子は、本気を出せば組織を潰せる力を持ってるらしい。








「へぇ…………厄介な相手ですね」





公安にとってはとても手に入れたい人材だがと心の中で付け足した。






「そうね………でも普段は組織の事なんて眼中に無いけど、あのオトモダチが関わると太刀打ち出来なくなる。

だから私は今回降りるわ、噛み殺されたくないもの。それとも、貴方はこのバカげたお芝居に乗る気？


バァーボン？」







冗談じゃない。誰が乗るか！と罵りたかったがぐっと堪えて 乗るわけないでしょう？と得意の笑顔を貼り付けて、部屋を出た。




………猶予はあと少し。



絶対に彼女の命を守らなくては

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