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「ふぃー………スッキリ」
昨日食べたカレーのせいでお腹が捻れるように痛かった。おかげでAと約束してたイケメンがおる店にも行けんかったし、今日はついてない。本来ならこの時間はカフェを経営するのだが今日はやめだ。
久しぶりに客も入っていないし、お客さんには悪いけど、たまには一人でゆっくりしようと思い
棚にあった酒を飲んだ。
女店主が経営する
ここ、”獄門”はバーでありカフェ。米花町ではかなり有名な店だが、実は米花町で生活しているほとんどの人間がこの店にたどり着けたことがない。ごく一部は別だが。
噂では米花町の商店街の角を曲がり、三丁目を抜けて、さらに西へ1000歩歩いてその角を曲がると提灯に照らされた和風の店があると言われている。階段を降りれば、可愛らしい和装を纏った店主が迎えてくれるだとか。
様々噂が飛び変えど、出会うことの無い幻のこの店は女店主いわく
「死にそうになったやつしか入れへん」………勿論本当かは分からないが。
「あ?」
気持ちよく酒を嗜んでいたところ、店のドアが開く音が聞こえた。どうやらCLOSEという看板を読めないアホがおるなと舌打ちをした。
「なんや、あんたかいか。なんの用やねん、店の看板読めんかった?」
客は店主の隣に座ると自分の名前と同じ酒を店主に頼んだ。ほんま厚かましいなと客に言ったが鼻で笑われた。本来ならどついて追い出してるところだが、店主は仕方なしに棚にあった酒を取りだしあとは自分でやれとグラスを置いた。
その酒の名前はベルモット
主に白ワインが前提の酒。
うちはこの酒嫌い。物足りんから
「それ飲んだらとっとと帰ってや」
「久しぶりの恋人にその態度?つれないわね」
「気色悪い冗談言うなや。何しに来てん」
「気まぐれよ。たまたまこの店が目に入ってね………」
女はタバコに火を付けフーと佐藤の顔に吹きかけた。煙草嫌い。臭いしなんでそんなん吸うねん
「なんでアンタが日本に?」
「秘密……と言っても貴女は分かるんでしょ?」
ろくなことでは無いことは確かだとは確信してる。
「安心して?貴女のオトモダチを巻き込むような事はしないわ」
「当たり前や。したらあんたら組織のこと潰したってもええねんで?」
「あら、………こわぁい」
獄門、まさに地獄に相応しいオーラを店主は放っていた。
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うさうさ(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます。強い女性が私も大好きなので頑張ります。赤井さんってアメリカ人だからジョークも効いてんだろうなーと思ってますw作品を好きといってもらって嬉しいです。頑張ります (2021年9月15日 8時) (レス) id: dcd137dea5 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 夢主ちゃんの正義感があって強いところが好きです!(赤井さんがちょっと変態?なところも、、)本当にこの作品が大大大好きです!応援してます、無理のない程度に頑張ってください。 (2021年9月14日 15時) (レス) id: 891cbd267a (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ(プロフ) - 舞さん» 作者としての意見はどうしても無理なら地雷避けをおすすめします。無理してみない方が良いと思います。申し訳ないですが、設定を大幅に変えるつもりがはないですすみません…。 (2021年9月5日 11時) (レス) id: 83871a2a60 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - いえいえ、夢主と宮野明美が似ている所は強い女性で正義感を持っている所だけで顔は面影が重なっただけなのですね。面影なら大丈夫かな、、。多分、、、。 (2021年9月5日 10時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ(プロフ) - まなさん» そうですねきっと心の中では惚れてると思います。ご意見ありがとうございます。考えます (2021年9月5日 6時) (レス) id: 83871a2a60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさうさ | 作成日時:2021年8月29日 18時