【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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「A先生、どうしたの？大丈夫！？」


いきなり店を飛び出した彼女を追いかけてみると、顔色がげっそりしていた。目は赤く張れていて、心無しか悲しそうな瞳をしていた。

赤井秀一は思った。あの時、ニューヨーク州で出会ったあの少女の顔と重なって頭が痛くなりそうだ。どうも彼女は俺の知人に似ている。

しかし、彼女はそういう訳ではなく




『めっちゃ気まずっっっ………』




おぇーとただ一言をこぼした。彼女いわく安室透もとい降谷零とは気まずい関係だとこぼした。断固として恋人ではないと強く否定を添えて。




…………だって”元”恋人だし。





「なるほど、気まずい関係………しかし、分からなくはありませんね。」





『えっ、そうなんですか？』





「えぇ、私にもそういう人がいますから」




えっ、あんなに優しそうな沖矢さんにも気まずい人っているんだ。なんだか親近感が湧くな………と同時にコナンは「なんだこの喫煙所での愚痴みたいな雰囲気」はと心配したが呆れた。


しかし、Aは一つだけひっかかっていた。


これは、私の憶測でしかないが降谷零………
偽名:安室透。私にはどちらが本当の名前かはまだ確定していないが、どうして彼が偽名を使って生きているのか、ただの結婚詐欺ならこの坊やが見抜くはずだろうし親しくするわけが無い。彼は本当に何者なのだろうが、


もしかして公に本名を明かせないような立場なのか、それとも…………いいや、これは憶測にしか過ぎないし、



私は、



安室透も、降谷零も信用なんかしていない。








「しかし、一度きちんとお話してみては？本人ももう傍にいるみたいですし」





『ははっ、冗談キツイですよ沖矢さん。』





うそうそうそ。私の右肩にゴリラかという並の力を感じる。背後にゴリラがいる。頼むからバナナあげるから帰ってくれや。ゴリラの相手は同じゴリラじゃないと無理だって。

殺気と共に嫌な視線が後ろから刺さるが、後ろは見れない。





「では、私は用事がありますので。これで失礼します」




「僕も蘭姉ちゃんの様子を見に行かなくちゃ！A先生バイバイー！」





……………………まじかよ






後ろを振り向くとものすごい良い笑顔のイケメン握力
ゴリラが立っている。あぁ、肩が痛い







「ちょっとお時間いいですか？」








佐藤…………同窓会には行けません。
私は今………ゴリラに路地に引き込まれました。
トイレにこもってないで助けてください。

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