【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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「天宮先生大変だよね………あんな脅迫文が届くなんて……」



心配だな……と天宮弁護士と関わりのある蘭は心から彼女の身を心配していた。二人はおっちゃん経由で元から仲が良く、俺が居なくなった後、天宮弁護士が蘭のメンタルのケアをしてくれてたらしい。




「大丈夫かな……でも許せない！！お父さん！私もなにか手伝えないかな？」




「ダメだ。」



「でも…………！！」





ダメだという小五郎の強い目線に蘭は黙った。
いくら恩人とは言え、相手は彼女の命を狙っているかもしれない。そんな中に蘭を飛び込ませるわけにはいかないし、捜査の邪魔になる。






「それに、アイツだってそう弱い人間じゃない。知ってるか？アイツ、俺を投げ飛ばすぐらい強いねーちゃんだぞ」





「うそぉ！？」





「ほんとほんと」





あのおっちゃんを投げ飛ばすとかゴリラかよ……









…………



あの後、仕事終わりまで毛利探偵には警護をお願いし、ホテルの近くまで送ってもらった。

久しぶりに恩師に会えたことは嬉しかったが、やはり申し訳ない。

せめて早く犯人が捕まることを願おう。私はそれしか出来ないし、まぁ万が一何かあったらぶっ飛ばしてやる力はあるので問題ないが、あるとしたら社員や私の周りの人間達だ。


巻き込みたくない。もう、母のようにはさせたくないのだ。





『あっっかーん………おかんのこと思い出したわ……』




幼い頃、おとんは私が生まれて直ぐに他界してしまい、おかんはあの忌々しい爆発事件に巻き込まれて亡くなった。

おかんは元警察官だった。しかも爆発物処理班のエース。
おかんにかかればどんな爆発物も簡単に解除できたが、しかし水銀レバーの爆弾によって母の命は爆弾よりも軽く吹き飛んだ。


そういえば最後の会話が、




「あんた、はよ弁当出しや」



という母親らしい最後だったと思う。
おかんが死んだ時、なんだか死んだと思えず１ヶ月学校に行けなかった。その間佐藤が飯作ってきてくれたり、ノート持ってきてくれたりしたっけ………





『おかーん。あたし犯人に負けように頑張るわ。だからおとんとイチャイチャしといてや』





生きてる間に甘い惚気を死ぬほど聞かされた。5時間同じことを喋ってた時はきつかった。







『あれ、チャイム…？……誰やろ……』





はーいとドアを開けると、そこには見知った金髪ゴリラが





「安室です」





『知らん誰？』




「…………降谷だ」




『知ってる』

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