【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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天宮事務所総括データ。

天宮事務所の全ての過去の裁判の判決やデータを管理しているプログラムシステム。一般の事務所にはない超大型で、これ一台ですべてのプログラムを操れると言っても過言はない。

そしてこの中には、超機密情報や私以外は見れない情報も入っている。違法に集めたデータではないが少しギリギリのラインのデータもチラホラと。


このプログラムを狙う人間は少なくはなく、私以外にしか開けられないようになっている。






「データ復旧しました……けど、このPCでやるの怖いっすわ……」




『わかってる。すぐに全員分のPC買い替えるわ……』



「うぇーい！新PCだ！！」




小学生かよこいつはよ………ったく、経費バカになんないってのに。とほほ………後で業者に念の為にウィルスチェックしてもらお。
PCやウィルス問題はなんとかなるものの、





「げっ、気持ち悪い……先生の盗撮写真まで入ってる……」




『えっ、パンツ写ってた？』




「写ってませんよ。歩いてるところバッチリ撮られてます。それに………何この脅迫文……」




”これ”と手渡しで渡された脅迫文を見ると赤字で


”事務所をたため！” ”人殺し弁護士が”


”お前は殺人犯の擁護をした！最低だ”


”覚えていろ、絶対に許さない”









そんな文字ばかり並べられている中で、一つ気になる用紙を見つけた。これは、私が2年前に弁護した被疑者のデータだ……

確か被疑者の名前は 進藤和也 (26)

同じサークルの女性を殺害したとして殺人事件の容疑者として起訴されていたが、毛利探偵の推理もあってあれは事故だと判断された。それは事実で本当に事故だった。




進藤さんが被害者の女性を自宅のマンションから故意に突き落としたと言われ、防犯カメラにもそれらしい反抗が映っていて起訴されたが、実はあれは被害者の女性が雨でしめっていた階段に足を滑らせてそのまま転落。打ちどころが悪く、即死。現場の状況から見ても、資料でもそれは確認できた。


しかし、事故だとは分かったとはいえ
二人は恋人同士で女性の方は妊娠していたらしい。しかし、お腹の子は……………

進藤さんに話を聞くと、俺が死ねばよかったと嘆いていた。

あの時、私が弁護をして無罪になっても彼はそう言っていた。





「先生、どうします……？警察に言いますか？」





『そうね……連絡お願い。あっ、毛利探偵にも連絡お願い出来るかしら？』





「かしこまりました」

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