首輪 ページ9
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「「う“ぇっ!?」」
ルンルン気分で走っていると、いきなり首にかかるあの重み。
まさかと思って首を見れば、そのまさかだ。首にはあの忌々しい首輪が再び付けられていた。
「は...なん「うわっ!?何だこれ!?...もしかしてエースがさっきまで付けられてた寮長の首輪か!?」
何で僕にまで!と声を荒げるデュース。
隣を見てみれば何故かデュースにまで...というよりはグリムにも、当然ユウにも。全員に首輪が付けられているようだった。
「え...ストーリーが、また変わってる?ボソッ」
「ふなぁ!またあの首輪なんだゾ!?」
寮長が近くに居たのかと思い周りを見てみるがその姿は全く見当たらない。
となると、こんな事が出来る奴は...
「...A先輩か?」
急いでさっきの所を確認したが、A先輩の姿はもう無い。
まるで目を離すとすぐに居なくなる子供のようだ。
ていうか、せっかく外したのにもう一回付けるとか性悪過ぎね!?...ま、約束破った俺らもちょーっとは非があるかもだけどさ。
悶々と一人で考え事をしていると、突然授業の始まりを告げるチャイムが鳴り始めた。
当然俺たちは授業に遅れて怒られたわけだが、それはまた別の話だ。
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作者名:candy | 作成日時:2021年10月16日 18時