1��兄 ページ2
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だから、次に目が覚めた時。私は失敗したのだと思った。
この世界と決別することが出来なかったのだろう、と。
けれど、少しして私のその考えは、恐らく違うのだろうということに気がついた。
「どこも、痛くない……」
ベットに横になっていた私はその場で起き上がってみて、手足を軽く動かしてみた。然し、少しも痛みは無かった。違和感も無い。腕を回してみてもなんともない。
次に、部屋の中を見渡してみる。
明らかに、病室でないことは確かだった。病院に置いてあるような機器も無ければ、道具もなさそうだし。私自身に何かが繋がれている、という訳でも無さそうだ。病院にありがちな小さなテレビもない。
だが、この部屋を見たことがあるか、と問われると、そういう訳でもなかった。
私の部屋、と言うには可愛過ぎるし、こんなに物が置かれているような部屋だった記憶も無い。……いや、そもそも私の部屋は、どんな部屋だったっけ。
「んー、思い出せない」
まあ、こういうことをした後は、記憶が少し曖昧になってしまう、なんてことは多少あるだろう。部屋が思い出せない、というのも割と頻繁にあるし。
そんな事は置いといて、まずはココが何処なのかを突き止めないといけない。もし、私をあの場から助け出してくれた人が居るのなら、お礼を言って直ぐにここから去らなければいけないし。
そんなことを考えながら、自分がいた部屋から抜け出して、やけに豪華な階段を降りた。天井にぶらさがっているシャンデリアの光が眩しかった。
階段をおりたスグそこに扉がひとつあったので、一応ノックをして、恐る恐る扉を開いた。
どうか、優しい人がそこにいますように――なんてことを願いながら扉を開けた私の心は、その直後意図も簡単にぶち壊された。
「おはよう、A。今日は随分早起きだね」
なんて、彼は言いながら、よく覚えているあの笑顔を浮かべて見せた。
「……闇ノ……シュウ」
「ん？どうしたの、急に。僕のことフルネームで呼ぶなんて」
彼は、私の言葉にただただ不思議そうな顔をしていた。
否定は、されなかった。
つまり、彼が�牋妊離轡絅Ν疔椰佑任△襪箸いΔ海箸蓮⊃深造蕕靴ぁ�いや、意味が分からない。どういう事だ。全く頭が追いつかない。
「いつもみたいに、お兄ちゃんって呼べばいいのに」
「お、お兄ちゃん！？！？」
――推しである闇ノシュウが私の兄って、何がどうなってんだ。
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雨如(プロフ) - カザリさん» コメントありがとうございます。これからも頑張ります^ᴗ.ᴗ^♡ (4月17日 22時) (
レス) id: dd64d6e930 (このIDを非表示/違反報告)
カザリ(プロフ) - enのお話を読めてホントに嬉しいです！これからも更新頑張ってください!！ (4月9日 18時) (レス) id: 4546913554 (このIDを非表示/違反報告)
雨如［ｱﾒｳ］(プロフ) - りずさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。今後も無理せず更新していきますので、よろしくお願いします₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡ (3月21日 21時) (レス) id: b032e94894 (このIDを非表示/違反報告)
りず(プロフ) - enのお話読んでみたかったので楽しみにしています。無理なく更新頑張ってくださいね。 (3月21日 14時) (レス) id: 320cdb1bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨如 | 作成日時：2024年3月21日 1時
