不完全性定理《nbab》 (ページ6)

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nb side

いつの間にか寝てしまった俺を起こしたのは、
知らない誰かの声だった。

？「渡辺くーん、渡辺翔太くーん！」

？「翔太！数学の先生きてるぞ！」

なんだよもう ... ん？すう、がく？
！！はっ！やばい！俺寝ちゃってたんだ！学習態度が！

nb 「！！！」

慌ててすぐに顔を上げた俺は知らない誰かと目が合って、俺はその瞬間その人から目が離せなくなった。そして、何も考えられない状態になりながらも" 綺麗だな " と確かにそう思った。寧ろそれだけが頭に残った。

ab 「あ！おはよう～！んふふ、寝起きなのに慌てちゃって笑大丈夫だよ？あ！でももう寝ないように気を付けてね？今日は特別に見逃しておくから！」

笑った、可愛い。って、じゃないだろ、俺。

nb 「あ、ありがとうございます。」

これもし俺以外の人が目が合ってしまって今の笑顔で微笑まれたらすぐに落ちるんじゃないの ... 怖いんですけど。

それにしても本当男にしては綺麗な顔だな。正直俺の好みドストライクの顔でもあるし ... 認めたくはないけど。

ってか余りの綺麗さに忘れてたけどこの人が数学の先生か、まあ、優しそうかな？取り敢えず学習態度だけ気をつけたら良さそう。

ab 「では、改めまして、こんにちは！今日から2年3組さんの数学を担当する阿部亮平です！宜しくお願いします！」

... うわ、クラスの女子全員メロメロじゃん。分かりやすいな。まあでも女子が捕まえててくれたら俺としては関わらなくて良いからラッキーなんだけど。

あーやっぱ数学してなくても数学の授業ってだけで何かだるいな。早く終わらないかな。そんでもって最後まで教科書も開かずに終わりますように！

最初の数学の授業は俺の期待通り、数学はせずに、簡単な授業の説明と自己紹介で、最後は " 何か質問はありますか " という阿部先生の問いに対してうるさい女子達の質問攻めで終わった。

その時、困って眉を下げながらきょろきょろしている阿部先生を

つい " 助けてあげたい "

と思ってしまった事は、気の所為にしておこう。

俺は、この人に " 興味がない " んだから。

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