さ よ な ら の 合 図

32 ページ32

ねえねえねえさっきから爆弾発言落としすぎなんですけどこの人









酔ってるんだろうけど、仮にもジャニーズにそんな潤んだ瞳で見つめられたら相手が誰でもドキドキするよ









「何言ってるんですか、寝るならとっとと寝てください」









そんなわたしの声は無視して続ける。









「そーいやさぁ...Aいくつやっけ」









「わたしは...今年で25ですけど」









ハハッ、と歯を見せて笑う









「俺の一つ下なんや」









...年下だと思ってた









「...ねむ...ベッドどこ...」









だんだん足がふらついてきた重岡さんに肩を貸して、必死の思いで寝室に運ぶ









ドサッ、と音を立てて重岡さんがベッドに倒れ込んだときには、もうスースーという寝息が零れていた









...勝手に押しかけてきて、勝手に人のベッド使って。









連絡はいつも一方的でやることも全部こっちにはお構い無しで。









でもそんなあなたが少しだけ愛しく思えてきた...なんて言ったら、どうなるんでしょうか。

33→←31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す