【キメツ学園】出席番号1番は我妻善逸に甘い【我妻善逸】

13:達成 ページ17

△善逸side


「顔がだらしないぞ、善逸」


休み時間、炭治郎にそう言われた。

確かに俺は今めっちゃだらしない顔をしていると思う。

だって今日の朝、貴方に飲み物渡すことに成功したからね！！嬉しいですよそりゃ！！

ちょっといい感じだったんじゃなあい！？今朝は！！うふふっ！！
笑い方が気持ち悪いとか聞こえてきたけどムシムシ、俺は今幸せを噛み締めてる最中なんだ、邪魔しないでくれ伊之助。




あ、そう言えば、貴方は明日ピアノのコンクールの本番か。


「…聴きに行きたいなぁ」


前に貴方に聞きに行きたいと伝えたら、恥ずかしいから来ないで！と言われてしまった。
ちょっと悲しかった…

この間聴いた演奏も十分凄かったけど、本番はきっともっともっと凄いんだろうな。

チラリと貴方の方を見ると、貴方はカナヲちゃんと話してた。
なんだあの空間は、楽園か？


貴方は笑った顔がほんとに良く似合う。
今日の朝、俺が貴方に飲み物を渡した時
めちゃくちゃ幸せそうな笑顔でお礼言ってくれたんだよなあ。

飲み物を渡す緊張で、貴方の音が上手く聞き取れなかったんだけど、
あの時だけはすっごく幸せな音が聞こえてた。

きっと、余程喜んでくれたと言うことなんだろう。


ねえ、貴方。

どうしてあんなに幸せなそうな音をしてたの？

俺から飲み物貰うの、そんなに嬉しかった？





俺、ちょっとだけ期待してもいいの？

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