英二の幼なじみ【男主】 (ページ10)

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アッシュside

俺達は尋問室に連れてこられた

Aまでここに連れてこられてしまった罪悪感は消えないけど、Aが何故か楽しそうに笑ってくれることに不思議と安心する

出会って数日なのに、変な気分だ

『日本では尋問室でカツ丼が食べられるらしいんだ、知ってる？』

アッシュ「はぁ？カツ丼？」

『ふふ、そーだよカツ丼！迷信なのか七不思議なのか分かんないけどそうやって言われてるんだ』

アッシュ「警察官が見せびらかすように食べるのか？」

『えぇ？違うよーどっちも食べるんだって！
え、まさか警察官だけ食べるの？それは無いはず…笑笑』

アッシュ「Aが知らないんじゃ俺も知らないよ笑笑」

気づくと俺まで緊張が和らいでいた

そんな話をしていると直ぐにエバンスタインが入ってきた

さっきとはうって変わって、重たい空気が流れる

質問に黙秘を続けていると、昔の俺のムービーを流された

エバンスタイン「日本人の君も、見たことないんじゃないか？なかなかできない体験だよ、こんなものを見れるなんて」

突然くそ刑事がAに話しかける

こんなものを見て、Aはどう思うんだろうか

軽蔑？恐怖？嫌悪？

…こんな俺を見られたくなかった

そう思っているとふと手錠のかかった震えた手が俺の手を握った

…震えてる

俺は思わず顔をあげた

『はぁ…仕事しなよ
人の過去みて笑うより他にすることがあるんじゃないの？

アッシュはやってない

犯人すら探せない無能こそ仕事やめて豚に抱かれた方が幸せかもね』

チャーリー「ちょ、Aくん！」

エバンスタイン「へぇ、面白いガキだな」

コンコン

「警部補、病院の準備が出来たそうです」

エバンスタイン「…チッまぁいいだろう、連れて行け」

「立て」

そう言われてAは俺の手を離した

エバンスタイン「またな、ムービースターとかわい子ちゃん」

ジェンキンズ「よく我慢したな」

そう言ってジェンキンズが俺に触れようとした

アッシュ「触るな！

…その汚ぇ手で俺に触るな」

そういった直後Aの身体がぐらりと傾いた

アッシュ「A！！！おい！大丈夫か！A！！」

よくみると腕から大量に血が流れ、服が赤く染まっていた