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何も口に出せない俺にアッシュが話し始めた
アッシュ「忘れようとしたんだ
ギャングのボスで男妾あがりの殺人鬼としたことが…」
『そんなことゆうな…』
アッシュ「…俺は8歳の時初めて人を殺した
レイ プされたんだ、恐ろしかった
恐ろしくて声も出なかった…心では助けてと叫んでるのに呻き声1つ出てこなかった
そいつを撃ち殺したとき俺は泣いた…何も感じなかったからだ…俺は自分が怖い
ショーターを殺すなんて…今まで何人殺したか分からない…何も感じないんだ…何も…」
『感じてないなんて事ないよ…アッシュは、傷ついて…悲しいから泣いてる…苦しんでるよ…
でも俺のせいだ…俺が…アッシュに殺させた…
アッシュに親友を殺させたのは俺だ…本当に…ごめん…俺のせいで…辛い思いをさせた…ごめん…』
アッシュ「Aのせいじゃない！あれは…Aのせいなんかじゃない…」
『でも俺は薬を打たれるショーターを助けられなかった
あんなに苦しませた…』
アッシュ「それでも…お前のせいじゃない」
アッシュはそう言いきった
俺は、泣いちゃだめだと…苦しいのはアッシュなのだから…アッシュの前で泣く資格がない、そう思っていたのに、俺のせいじゃないと言われ涙が溢れた
『…俺のせいじゃないと言うなら…アッシュのせいでもないよ？』
アッシュ「…でも『アッシュのせいなら俺のせいだ！！！！！俺のせいじゃないならアッシュのせいでもない！！！！！』……A
お前は…不思議だ…
似ているのは瞳だけなのに…何故か似ている気がする…」
『……俺…誰にも言ってないことがあるんだ…君は気づいてるかもしれないけど…
両親を殺した強盗は射殺された警察官が殺したことになってるんだ…でも本当は俺なんだ…
やってきた警察官が、撃たれてしゃがみこんでる俺の前に立って強盗に撃たれると、目の前に警察官の落とした銃があったんだ
怖くて…震える手で俺は強盗を撃ったんだ…そしたら強盗が倒れて…
俺の前に倒れた警察官は咄嗟に俺の銃を握って…亡くなったんだ
その時はなんでか分からなくて、ただ身体が痛くて…目が覚めたら1週間経ってた
強盗は…警察官がうったことになってて、殉職したけど、俺を守ったすごい人だって皆が言ってた
死んだ強盗を周りの大人は、人殺し、最低だ、そう言ってた
俺は…それを見て言えなかった
俺が起きて喜んでくれた人の顔が…怒りに満ちた顔に変わってしまうことが…怖くて…』
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作者名：しお | 作成日時：2020年5月21日 20時
