英二の幼なじみ【男主】 (ページ34)

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アッシュside

…俺が泣かせた

泣き顔を見るのは2度目だ

こんな顔させたくない

でも、安全な所に居てほしい

ここは危険すぎる

Aは戦える

でも戦ってほしくはない

Aの溢れる涙を拭いきれず、俺はAを抱きしめた

アッシュ「最高の友達だよ、A」

『俺もそう思うね、アッシュ

…日本で待ってるから』

抱きしめる腕を離してから見たAの顔は目は少し赤くなってて

でも最高に綺麗な笑顔だった

アッシュ「ありがとう」

ごめん、なんてAの笑顔には似合わなくて、ただ感謝だけを何度も伝えた

ありがとう、俺と一緒に居てくれて

少しして食事をしているとマックスの携帯が鳴った

マックス「…ウゲッジェシカだ」

アッシュ「慰謝料よこせとか言われるんじゃない？」

マックス「うっせなァクソガキ！

あぁ～もしもしジェシカ…貴様誰だ！！！！」

マックスの声で緊迫感が走る

マックス「マイケル！そこにいるのか！」

マックス「待て！2人になんかしてみろ！脳天に鉛玉ぶち込んでやる！」

アッシュ「この家に武器は」

ユーシス「父の猟銃くらいしか」

アッシュ「出してくれ、たまも忘れるなよ」

マックス「…アッシュ」

アッシュ「どうやら簡単にはニューヨークに帰らせてくれないみたいだな

お前たちはここにいろ」

伊部「しかし…」

アッシュ「これは俺の専門だ

従ってもらうぜ」

『それもそうだね』

英二「…アッシュ」

アッシュ「そんな顔すんなよ、俺に任せとけって」

アッシュ「…お前はここに残ってくれ」

ショーター「なんでだ」

アッシュ「どうも様子がおかしい

俺達をおびき出すつもりなら、人質を別の場所に移して罠を仕掛けてくるはずだ

ここを手薄にさせて俺たちの弱い所をつくつもりなら、3人が危ない

頼んだぜ」

ショーター「アッシュ！……

気をつけてな」

アッシュ「ああ」

伊部「くそ、どこまで汚い真似を」

英二「2人からの連絡を待つしかないんですか」

伊部「とにかく戸締まりだ、2階を頼むよ」

英二「はい」

『俺も行く』

ユーシス「さすがアッシュだね、あのどさくさであそこまで気が回るなんてさ」

ショーター「やっぱりお前が」

ユーシス「さすがの彼もまさか君が裏切りものだなんて思ってもいないらしい

わざわざ残してくれるなんて有難くて涙が出るね

さあ手伝ってもらおうか、ショーターウォン」