英二の幼なじみ【男主】 (ページ28)

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アッシュはすぐにでもたちたいと言ったが、マックス達の疲れや、俺の肩の傷のこともあって、少し休むことになった

『別に俺、肩平気だよ？』

マックス「いーや、お前も無理するからな、ちゃんと休め」

アッシュ「…そうだな、A、英二、毛布取りに行くから手伝え」

『はーい』

英二「うん」

英二「良いところだね」

アッシュ「何も無いところさ、いつも風が強い」

英二「嫌いなの？」

アッシュ「…考えたこともなかった」

『俺的には空気が美味しいって感じだな』

英二「家が密集してないもんなぁ」

俺達はぼーっと夕日を眺めていた

朝、俺はなぜか早くに目が覚めた

皆を起こさないように外へでる

『…綺麗だなぁ』

景色を眺めていると、後ろから声をかけられた

アッシュ「早起きだな」

『うわぁ！びっくりしたぁ…アッシュも十分早起きだろ！笑笑』

アッシュ「銃の練習でもしようかと思って」

『へぇ、見てていい？』

アッシュ「…撃ってみる？肩の調子が良いならだけど」

ここで断ったら肩が痛いみたいだよな…

『んーーそうだね、やってみようかな』

アッシュ「あぁいいぜ」

ﾊﾞﾝ！！

目の前には少しもかすってない酒瓶があった

『無理だー俺はやっぱナイフ派だよー』

そう言って俺はアッシュに銃を返した

アッシュ「ナイフの使い方が上手いよな

足止めの仕方は天才だよ」

『あはは、足にすれば殺さないでも追っ手を止められるからね』

アッシュ「なぁ、なんであんなにコントロールがいいんだ？」

『…俺ん家、ダーツが沢山あるんだ

父さんが好きでさ、一部屋それ用になってるんだ

俺はその部屋には全然入らなかったんだけど、父さんが殺された後、その部屋に入ってみたんだ

少しでも父さんに会える気がして

そしたら部屋にあったダーツの的に果物ナイフが刺さってたんだ

それも真ん中に

こんな事が出来るのは父さんしか居ないだろうな、って思って

結局父さんがなんでそこに刺してたのか分からないけど、俺はそこにさせるようになったら、父さんに近づける気がして

英二にばれないように1人で練習したんだ

眠れない日とか、命日とか

嫌なことがあった日とかにね

そしたらすごく上手くなっちゃった

今は外すことなんて滅多にないし、沢山あるダーツの的の真ん中はほとんどズタズタなんだ』

そう言って俺は笑った