英二の幼なじみ【男主】 (ページ16)

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Aside

楽しみだな、と言ってくれるアッシュの笑顔をみてなんだかほっとする

男に狙われるなんて怖いな、って思ったのと同時に、アッシュの過去を思い出して悲しくなった

昔になんて戻れないから、今を守りたい、なんて

たわいもない話をしていると、アッシュの体温が心地よくて眠くなる

俺はアッシュに抱きしめられたまま眠った

アッシュ「おやすみ、A」

『おやす…み…アッシュ』

アッシュside

そう言って眠ったA

さり気なく俺の服をつまんでいる所が、なんだか可愛いな、なんて思ってしまう

寝ているところを見るとやっぱり年上になんて見えない

出会ってそんなに経ってないけど、笑った顔が好きだな、なんてAの笑顔を思い浮かべる

きっとまだ俺を頼ってはくれていない

俺は腕に少し力を込めた

今はBANANAFISHの事だ

人なのか、一体なんなのか

ディノの野郎は何を企んでやがる

俺は絶対に生き延びてやる

そう思いながら俺も眠った

Aside

俺達が自分達の部屋に戻って数日が経った

マックスはチャーリーと電話中で、俺とアッシュは外で座っていた

…ｽﾞｷ

頭がズキズキと痛む

アッシュに心配をかけたくなかった俺は部屋に戻ることにした

『アッシュ、俺ちょっと頭が痛いんだ、マックスに待ってろ、って言われたけど俺は部屋に戻るよ』

アッシュ「俺も一緒に行く」

『はは、平気だよ？部屋に戻るだけだし

それにマックスが戻ってきた時2人とも居なかったらビビるだろ？』

マックスには迷惑かけてるし…

アッシュ「…分かった、マックスが戻ってきたらAの所へ行くよ」

『OK！じゃあ後で』

この時は、まさかこんな短時間でがーベイ達に捕まるなんて思ってもなかった。